行動科学
目的
1)精神物理学的な考え方を理解し,人間の知覚が人間特有なものであり,刺激と知覚反応の間には簡潔な法則性があることを理解する. 2)人間の行動に関して,特に,臨床社会心理学的観点から,その成果(例えば,トラウマの開示と健康の関連)と研究方法について理解する. 3)人間の行動,特に身体活動との関連から身体構造および呼吸・循環・代謝機能の特性,また,それらの測定評価方法について理解する.
概要
心理学とスポーツ科学の立場から,知覚心理学と臨床社会心理学における研究方法,そして身体の構造と機能の特性,測定法を講義し,行動科学におけるエヴィデンスについて考察する.
計画
1. | ウェーバーの法則(濱田治良) |
2. | フェヒナーの法則(濱田治良) |
3. | スティーブンスの法則(濱田治良) |
4. | マッチング法とマグニチュード推定法による明るさの恒常性の検討(濱田治良) |
5. | 極限法とマグニチュード推定法によるデルブーフ錯視の検討(濱田治良) |
6. | 臨床心理学的研究法の概観(佐藤健二) |
7. | 臨床心理学的課題に関する調査法(質問紙法等)(佐藤健二) |
8. | 臨床心理学的課題に関する実験法Ⅰ(社会不安障害者の認知特性等)(佐藤健二) |
9. | 臨床心理学的課題に関する実験法Ⅱ(トラウマの開示と心身の健康)(佐藤健二) |
10. | 臨床心理学的課題に関する事例研究法(認知行動療法を用いた事例等)(佐藤健二) |
11. | 身体組成(三浦 哉) |
12. | 身体活動時の呼吸機能の特性(三浦 哉) |
13. | 身体活動時の循環機能の特性(三浦 哉) |
14. | 身体活動時の代謝機能の特性(三浦 哉) |
15. | 身体諸機能の測定評価方法(三浦 哉) |
評価
レポートにより単位認定をする.
教科書
なし
参考資料
配布資料に基づいて講義を進める.