2009年度 総合科学教育部 臨床心理学専攻 博士前期課程 — [選択] 1年(前期), 2年(前期)

知覚心理学特論演習

教授・濱田 治良

2単位

目的

論文や書籍の講読を通して,人間の視知覚の機序を理解する能力を身に付けることを目標とする.そして人間は物理的外界をそのままに知覚しているのではなく,人間特有な形で外界を知覚していることを理解する.特に明るさの錯視や幾何学的錯視についての現象を学び,ダイナミックな知覚機序の働きによって,人間は外界を適応的に知覚していることを学ぶ.

概要

特に明るさの錯視についての現象を学び,ダイナミックな知覚機序の働きによって,人間は外界を適応的に知覚していることを学ぶ.すなわち従来の興奮と拮抗型抑制だけでは明るさ錯視を説明できないことを考察し,非拮抗型抑制の存在を仮定する.そして興奮と拮抗型抑制そして非拮抗型抑制を複合させた興奮と複合的抑制で明るさ錯視を考察する.

注意

積極的な受講を希望する.

目標

1.明暗錯視の機序を理解する.

計画

1.序論
2.マッハの輪
3. 〃
4.視知覚の場
5. 〃
6.側抑制による錯視現象の解析
7.興奮と拮抗型抑制
8.興奮と拮抗型抑制によるコンピュータ・シミュレーション
9.明るさの同時対比に伴う明るさ水準の低下
10.半矩形波格子図形における興奮と複合的抑制
11.Craik-O'Brien錯視と輪郭線強調効果
12.明と暗のCraik-O'Brien錯視における非対称性
13.Craik-O'Brien錯視とCornsweet錯視の関係
14.コントラスト極性がEhrenstein錯視に及ぼす相殺効果
15.まとめ

評価

出席状況,授業への取り組み等の平常点で評価する.

教科書

濱田治良著, 明るさ錯視における興奮と複合的抑制, 風間書房, 4500円

参考資料

適宜,資料を配布する.

連絡先

濱田(3S02, 088-656-7195, hamada@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日·12時∼13時,3号館3S02,hamada@ias.tokushima-u.ac.jp

備考

隔年開講 21年度開講せず