2009年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 環境共生分野 — [選択] 1年(後期), 2年(後期)

環境政策特論演習

教授・栗栖 聡

2単位

目的

環境政策について総合的に理解することによって,持続可能な社会や地域に向けての環境ガバナンスのあり方を把握する.

概要

授業の前半においては,政治理論,環境政治学・政策学の観点から,現代社会における総合的な環境ガバナンスのあり方について検討する.市民社会,経済,国家と環境問題の関係,あるいは社会や地域の環境問題を巡る参加・討議民主主義等について,学生が報告を行い,全員で議論する(栗栖聡/8回).授業の後半においては,主としてリスク学の観点から,科学技術とリスクの関係,意思決定とリスクコミュニケーション,ライフスタイルと環境問題の関係等について,さらに国際協力と技術開発,市民教育,地域の参加型環境活動,経済的誘導と規制を含む公共政策による解決手法の可能性と限界について,学生が調査・発表を行い,全員で議論する(関澤純/7回).

目標

1.環境ガバナンスの総合的理解

計画

1.文系から見た環境問題(栗栖聡)
2.環境問題と社会システム(国家,社会,経済)(栗栖聡)
3.ガバメントとガバナンス(栗栖聡)
4.環境ガバナンスと持続可能性ガバナンス(栗栖聡)
5.環境問題と参加民主主義(栗栖聡)
6.環境問題と討議民主主義(栗栖聡)
7.環境影響評価と民主主義(栗栖聡)
8.地域環境問題と民主主義(栗栖聡)
9.科学技術の恩恵と付随リスクに伴う21世紀社会の課題(関澤純)
10.個人のライフスタイル・経済発展と環境問題(関澤純)
11.環境問題解決手法としての技術開発の可能性と公共政策の役割(関澤純)
12.市民の教育・リスクコミュニケーションと環境倫理の形成のあり方(関澤純)
13.地域における環境活動の意義と実際(関澤純)
14.国際的な枠組みの中でのわが国の対応と課題(関澤純)
15.持続可能な社会と個人におけるリスク・ベネフィト間の確執と選択(関澤純)

評価

平常点(報告及び討論)とレポート

再評価

再評価なし

教科書

授業中指示する.

参考資料

授業中適宜指示する.

連絡先

栗栖(2207-1, 0886567185, kurisu@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)