2009年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 基盤科学分野(文系) — [選択] 1年(前期), 2年(前期)

言語システム特論

教授・森岡 芳洋

2単位

目的

自然言語における文生成の仕組みの理解.

概要

原初的な情報伝達体系である自然言語について,英語を主要な分析対象とし,日本語との対比も行いつつ,人間が無数の新しい文を生成しかつそれらを解釈することを可能にする有限で簡潔な仕組みがどのようなものなのかを,これまでに提案されてきている仮説や理論により検討し,さらには,音声・音韻構造や形態・統語構造という形式的側面とそれらが担う意味・情報構造という内容的側面とに関わる統一理論の可能性を探っていく.

キーワード

自然言語,情報伝達体系,文生成,音韻構造,統語構造

目標

1.自然言語における文生成の仕組みを理解し,これまでに提案されてきている仮説や理論を検討する.

計画

1.言語は本能である
2.チョムスキーをこえて
3.脳中に文法ルールの青写真が内在する
4.言語に関わる遺伝子と脳の回路
5.チューリング・マシン
6.普遍的な心的言語の可能性
7.文法の基礎になる原理
8.すべての言語に共通する句の構造
9.語構造のパターン
10.音と意味の恣意的関係
11.言語音声の仕組み
12.音声認識コンピュータを作れない理由
13.言語知覚はトップダウンか
14.文構造を解析する心的プログラム
15.理解不能な玉ねぎ文
16.まとめ

評価

受講者が,「文生成の仕組みの理解」という授業目標に沿い,教科書で扱われている各種項目のうちから,自分の興味を引かれたものについて調べ考察したレポートにより,行う.

再評価

再試験等はない.

教科書

スティーブン・ピンカー(著)椋田直子(訳) 『言語を生みだす本能(上)』 (1995初版) NHK出版

連絡先

森岡(088-656-7122, morioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

木曜日 12:50∼14:20