2009年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 基盤科学分野(理系) — [選択] 1年(前期)

数理情報特論

准教授・村上 公一, 准教授・中山 慎一

2単位

目的

自然現象,工学的な諸問題に対する数学モデルの構築,および,その解析のための数学的方法を考究する.

概要

学生による発表形式で授業を進める.自然現象として,生態学または生理学的な数学モデルを取り上げ,それらに対する数学的なアプローチを文献により調べる.工学的問題として,化学反応,電気回路,振動現象などを取り上げ,実用的問題にどのように数学モデルが構築され,その解析が行われるかを考察する.ただし,学生の希望に応じて,内容を変更する場合もある.

注意

数学モデルとその解析手法について,学部レベルの知識を習得していると仮定する.

計画

1.授業の概要
2.生態系モデル(1) Logistic方程式
3.生態系モデル(2) 競争モデル
4.生態系モデル(3) 捕食者-被食者モデル
5.生態系モデル(4) 共生モデル
6.化学反応モデル(1) 線形モデル
7.化学反応モデル(2) ブラッセレーター
8.化学反応モデル(3) BZ反応モデル
9.電気回路モデル(1) RC回路
10.電気回路モデル(2) RLC回路
11.振動現象モデル(1) Van der Pol方程式
12.振動現象モデル(2) Lienard方程式
13.微生物モデル(1) 1種のケモスタット
14.微生物モデル(2) 2種のケモスタット
15.総括授業

評価

授業への取り組み状況により総合的に評価する.

参考資料

自然の数理と社会の数理

微分方程式で数学モデルを作ろう

連絡先

村上(1206, 088-656-7221, murakami@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
中山(1204, 088-656-7223, shin@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)