2009年度 歯学部 口腔保健学科 学部課程 — [必修] 3年(前期)

医療倫理学

Medical Ethics

教授・伊賀 弘起, 講師・大石 美佳

1単位

形態

講義

一般目標

医療・歯科医療における倫理の重要性を理解し,歯科衛生士の義務と責任に関する基本的な知識,態度及び考え方を学ぶ.

授業概要

新しい医の倫理の原則を学ぶとともに,歯科衛生士に求められる職業人としての心構えやインフォームドコンセントに基づいた患者対応,医療現場で必要となるコミュニケーション技術や行動科学を学習する.

授業方法

講義形式,視聴覚教材,プリントを適宜用いる.

授業場所

水曜4時限目 第1講義室

行動目標 (到達目標)

1.医の倫理に関する宣言や法規を概説できる.
2.患者の権利を説明できる.
3.歯科衛生士に必要な倫理観を説明できる.
4.医療現場を取り巻く人間関係を説明できる.
5.インフォームドコンセントの定義と重要性を説明できる.
6.患者の自己決定権を説明できる.
7.QOLの概念及び歯科医療におけるQOLの捉え方を説明できる.
8.生活行動と保健行動について説明できる.
9.患者の症状をどのように理解したらよいか説明できる.
10.チームアプローチの意義と必要性を説明できる.
11.生命倫理の意味とその課題を説明できる.
12.医療コミュニケーションの目的と技法を説明できる.
13.医療面接の重要性を説明できる.
14.医療面接を実践できる.

授業計画

項目内容担当到達目標
1.医療倫理とは
医療倫理に関連する宣言・法令
伊賀1,2
2.医療従事者の基本的義務
バターナリズム,患者中心の医療,歯科衛生士の法的義務,役割
3.歯科衛生士としての心構え
歯科衛生士の立場と視点
3,4
4. 〃
臨床実習・臨地実習での人間関係
5.インフォームドコンセント
インフォームドコンセントとは,インフォームドチョイス,セカンドオピニオン
5,6
6.Quality of life (QOL)
QOLの定義,QOLと歯科医療,QOLの向上のために
7
7.行動科学
行動科学とは 医療現場における人の行動特性
8,9
8. 〃
患者の行動特性 医療従事者の行動特性
9.チームアプローチ
チームアプローチの意義と必要性 歯科医療現場でのチームアプローチ 他種職とのチームアプローチ
10
10.生命倫理
生命倫理の論点と課題
11
11.医療現場におけるコミュニケーション
接遇 患者理解のためのコミュニケーション コミュニケーションの技術 守秘義務
12
12-15.患者面接
医療面接,相互演習
伊賀,大石13,14

成績評価の方法

筆記試験の評価点により総合的に判定する.評価は,100点満点中60点以上を合格とする.

再試験

必要に応じて行う.

教科書,参考書

最新歯科衛生士教本 歯科医療倫理 第1版5刷,全国歯科衛生士教育協議会 監修 医歯薬出版 2007

連絡先

伊賀(088-633-9171, iga@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 口腔保健学科第1研究室 月~金 17:00~18:00
大石(088-633-9181, mi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 総合歯科 月~金 18:00~19:00