障害者福祉論
形態
講義
一般目標
障害者福祉の理念や基本的考え方を理解し,障害者に対する相談援助活動を行うための知識・技術を身につける.
授業概要
障害者福祉論では,今日に至るまでの国内外での障害者福祉の考え方や制度の変遷について理解し,我が国における障害者福祉を取り巻く社会環境,特に法律や応用可能なサービスについて教授し,障害者の持つ多様なニーズに対応できる素地を身につける.
授業方法
講義形式(視聴覚教材,プリントを適宜使用する)
授業場所
(3年次前期)火曜6・7時限目 第1講義室,(3年次後期)水曜6・7時限目 第1講義室
行動目標 (到達目標)
1. | 障害者福祉理念について的確な用語を用いて説明できる. |
2. | 障害の種類と国際分類について説明する. |
3. | 障害者の法的定義について説明できる. |
4. | 障害者の実態と福祉需要について説明できる. |
5. | 障害者福祉の国内外での動向について説明できる. |
6. | 障害者福祉に関する方の目的,対象およびサービスの体系と具体的内容について説明できる. |
7. | 障害者運動・当事者運動の展開とその意義について説明できる. |
8. | 障害者福祉に関連する組織や専門職およびその連携について説明できる. |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1-2. | 障害者福祉とは | 障害者福祉の考え方 | 障害者福祉とはなにか ノーマライゼーション | 羽田 | 1 |
3-4. | 〃 | 障害者福祉理念の発達 | リハビリテーション 自立生活とQOL | 竹内 | 〃 |
5-6. | 障害の概念 | 障害者の分類 | 障害の種類と国際分類 | 和泉 | 2 3 |
7-8. | 〃 | 障害者の定義 | 障害の定義 | 〃 | 〃 |
9-10. | 障害者の実態 | 障害者の実態 | 障害児・障害者関係実態調査 | 〃 | 4 |
11-12. | 〃 | 障害者の福祉需要 | 福祉サービス等に対する要望 | 〃 | 〃 |
13-14. | 障害者福祉の動向 | 障害者福祉の国際的動向 | ADA法(障害を持つアメリカ人法) 国際障害者年 障害者に関する世界行動計画 | 〃 | 5 |
15-16. | 〃 | 日本における障害者福祉の動向 | 社会福祉基礎構造改革 支援費制度から障害者自立支援法へ | 〃 | 〃 |
17. | 障害者施策の体系 | 障害者福祉に関する法律,各法制度の目的・対象・サービス体系・具体的内容 | 障害者基本法 | 〃 | 6 |
18. | 〃 | 〃 | 障害者自立支援法 | 〃 | 〃 |
19. | 〃 | 〃 | 身体障害者福祉法 | 〃 | 〃 |
20. | 〃 | 〃 | 児童福祉法 | 〃 | 〃 |
21. | 〃 | 〃 | 知的障害者福祉法 | 〃 | 〃 |
22. | 〃 | 〃 | 発達障害者支援法 | 〃 | 〃 |
23. | 〃 | 〃 | 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 | 〃 | 〃 |
24. | 〃 | 〃 | 地域生活支援事業 その他のサービス | 〃 | 〃 |
25-26. | 〃 | 〃 | その他のサービス | 〃 | 〃 |
27-30. | 障害者福祉の関連分野 | 関連法による施策 | 保健・医療 教育 雇用・就労 所得保障・経済的負担の軽減 住宅・生活環境 | 〃 | 〃 |
31-34. | 〃 | 情報保障,権利擁護,障害者理解 | 情報保障 権利擁護のための仕組み 文化・スポーツ・レクリエーションの施策 | 〃 | 〃 |
35-38. | 障害者運動と当事者参加 | 障害者運動・当事者運動の展開 | 障害者運動の現在までの経緯 当事者運動の広がり,意義と役割 | 〃 | 7 |
39-42. | 障害者に対する相談援助活動 | 組織専門職,ケアマネジメントとソーシャルワーク,障害者福祉における連携 | 社会福祉士の役割 ケアマネジメントとソーシャルワーク 更正相談所 精神保健福祉センター 身体障害者福祉司・知的障害者福祉司 身体障害者相談員・知的障害者相談員 | 〃 | 8 |
43-44. | 〃 | 事例検討①知的障害のある人への援助 | グループディスカッション,レポート | 〃 | 3, 4, 6, 7, 8 |
45-46. | 〃 | 事例検討②肢体不自由のある人への援助 | 〃 | 〃 | 〃 |
47-48. | 〃 | 事例検討③聴覚障害のある人への援助 | 〃 | 〃 | 〃 |
49-50. | 〃 | 事例検討④視覚障害のある人への援助 | 〃 | 〃 | 〃 |
51-52. | 〃 | 事例検討⑤難病のある人への援助 | 〃 | 〃 | 〃 |
53-54. | 〃 | 事例検討⑥重度障害者と家族への地域生活支援 | 〃 | 羽田 | 3,4, 6, 7, 8 |
55-56. | 〃 | 事例検討⑦精神障害者共同ホームでの援助 | 〃 | 〃 | 〃 |
57-58. | 〃 | 事例検討⑧高次脳機能障害のある人への支援 | 〃 | 〃 | 〃 |
59-60. | 〃 | 事例検討⑨脳性麻痺の障害がある人の「二次障害」に関わる援助 | 〃 | 〃 | 〃 |
成績評価の方法
筆記試験により行う.100点満点で60点以上を合格とする.
再試験
必要に応じて行う.
教科書,参考書
新版 社会福祉士養成講座3 障害者福祉論 中央法規出版 2007
参考資料
障害者に対する支援と障害者自立支援制度 ミネルバ書房
権利擁護と成年後見制度 ミネルバ書房
連絡先
羽田(hada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 6F 口腔保健学科 第1研究室 月~金 17:00~18:00
竹内(yu-take@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 6F 口腔保健学科 第1研究室 月~金 17:00~18:00