介護概論
形態
講義
一般目標
介護の役割と範囲を理解し,具体的な看護技術を身につける.身体的・精神的な変化に対応できる観察力や対処方法を身につけ,速やかに他職種に連携および協力ができる.
授業概要
介護ニーズの複雑化,高度化に伴い利用者のニーズに応える質の高い介護を提供するための技術や知識,介護者として必要な配慮等について演習を交えて教授する.関係職種について教授し,有機的連携やチームワークの必要性を教授する.医療処置を要する状態にある人や高齢者等に起こりやすい事故についての知識や予防措置を教授する.
授業方法
講義形式(視聴覚教材,プリントを適宜使用する)
授業場所
(3年次後期)水曜2・3時限目 第1講義室
行動目標 (到達目標)
1. | 介護の役割と範囲を理解した上で,対象者の生活に必要な介護について説明できる. |
2. | 介護の専門性を理解し,他の専門職との協力や連携についての注意点を説明できる. |
3. | 相互実習を通して,安全で安楽な介護技術を実践できる. |
4. | 医療処置(歯科治療時を含む)を受けている対象者に対しての緊急時の対処方法や介護方法の注意点を説明できる. |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 社会福祉に求められる介護 | 社会状況の変化と介護 | 介護の概念,社会構造・家族構造の変化 | 羽田 | 1 |
2. | 〃 | 〃 | 高齢者と介護問題,家族介護の現状 | 〃 | 〃 |
3. | 〃 | 介護に関する動向 | 高齢者の保健・福祉制度 | 〃 | 〃 |
4. | 介護の働き | 介護制度と倫理 | 社会福祉士および介護福祉制度,職業倫理 | 竹内 | 〃 |
5. | 〃 | 介護の原理性 | 介護の原則,目標,機能,範囲 | 〃 | 〃 |
6. | 介護を必要とする人間の理解 | 健康と自立 | 健康維持のメカニズム,自立生活のための支援 | 〃 | 〃 |
7. | 〃 | 〃 | 介護の役割,介護予防と閉じこもり防止支援 | 〃 | 〃 |
8. | 介護に関わる関係職種 | 連携 | 高齢者保健福祉施策 | 〃 | 〃 |
9. | 〃 | 〃 | 介護専門職と福祉専門職の連携 歯科衛生士のスタンス | 〃 | 2 |
10. | 〃 | 〃 | 医療行為と法的責任 | 〃 | 〃 |
11. | 〃 | 〃 | 介護専門職と医療関係者との連携 | 〃 | 〃 |
12. | 〃 | 〃 | 記録,情報の共有化 | 〃 | 〃 |
13. | 介護技術 | 場面に応じた介護技術 | コミュニケーション,レクリエーション | 〃 | 1 |
14. | 〃 | 〃 | 食事,排泄,衣服の着脱,入浴,清潔 | 〃 | 〃 |
15. | 〃 | 〃 | 感染防止,健康・生活の観察 | 〃 | 〃 |
16. | 〃 | 〃 | 健康習慣,運動と機能維持 | 中野 | 〃 |
17. | 〃 | 〃 | 住環境の整備と安全管理,住環境と法施策,介護保険制度のサービス利用 | 竹内 | 2 |
18. | 〃 | 〃 | 住宅医療,療養時の対応,緊急事故時の対応 | 〃 | 4 |
19. | 〃 | 〃 | 認知症高齢者に対する介護,家族への支援,ホスピスケア,ターミナルケア | 〃 | 1,2,4 |
20. | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
21. | 福祉用具 | 体位変換 移動と福祉用具 | 相互実習(講義・指導) | 〃 | 3 |
22. | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
23. | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
24. | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
25. | 介護活動 | 活動場面に応じた介護とソーシャルワーカーの役割 | 在宅介護におけるソーシャルワーカー 医療施設のソーシャルワーカー 福祉施設のソーシャルワーカー | 〃 | 2 |
26. | 〃 | 〃 | 在宅介護におけるソーシャルワーカー 医療施設のソーシャルワーカー 福祉施設のソーシャルワーカー | 〃 | 〃 |
27. | 歯科と介護 訪問歯科診療時における事故予防 | プロフェッショナルオーラルケア | オーラルケア,ホームヘルパー・家族に対する指導と援助 | 中道, 星野,松本 | 4 |
28. | 〃 | 訪問時の介護知識 | 患者の体位(誤嚥防止を含む),バイタルサイン,家族の対応,歯科衛生士が行う介護 | 中道,星野,松本 | 〃 |
29. | 〃 | 医療事故 | 医療事故の現状,訪問歯科診療時の注意点 | 〃 | 〃 |
30. | 〃 | 〃 | 口腔ケア時に起こりうる事例 | 〃 | 〃 |
成績評価の方法
3年前期の講義終了時点で中間試験を行い,さらに全講義終了後,筆記試験を行って合否判定を行う.100点満点で60点以上を合格とする.
再試験
必要に応じて行う.
教科書,参考書
新版 第14巻 介護概論 第3版 中央法規出版
WEBページ
連絡先
羽田(hada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 6F 口腔保健学科 第1研究室 月~金 17:00~18:00
中野(6F 口腔保健学科第2研究室, 088-633-7963, nakano@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
竹内(yu-take@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 6F 口腔保健学科 第1研究室 月~金 17:00~18:00
星野(088-633-7898, star-dh-hoshino7@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 6F 口腔保健学科 第3研究室 月~金 17:00~18:00
松本(088-633-7898, naokom@dent.tokusima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 6F 口腔保健学科 第3研究室 月~金 17:00~18:00