健康相談活動
目的
現代の急激な社会背景の中で,いじめや不登校,薬物乱用,性の逸脱行動,生活習慣病,新たな感染症の出現等,児童・生徒の健康の維持・増進を阻害する深刻な要因が増加している.養護教諭は児童・生徒の心身の健康問題にいち早く気づくことのできる立場にある.「健康相談活動」は,養護教諭の職務の特性や保健室の機能を生かした健康相談活動の基礎・基本を学び,理解することを目的とする.
概要
教科書及びその他の資料を活用しながら,学校現場で起こっている心身の健康問題の本質を明らかにし,養護教諭としての健康相談活動のあり方について理解を深める.
キーワード
カウンセリング,健康相談活動
注意
児童・生徒の健康相談活動を行うにあたっては,養護教諭自身のこころが健康であることが望ましい.そのため,本授業は受講する学生同士のピアカウンセリングの実践の場とも考えて受講すること.
目標
1. | 養護教諭の行う健康相談活動について理解する. |
計画
1. | 健康相談活動の基本的理解 |
2. | 児童生徒の心身の健康問題の現状と背景 |
3. | 養護教諭の職務の特質及び保健室の機能と健康相談活動 |
4. | 健康相談活動に関連する諸理論 |
5. | 健康相談活動の原理・構造と必要な資質・能力・技能 |
6. | 健康相談活動の初期対応 |
7. | 健康相談活動に生かすカウンセリングの技法 |
8. | 保健室を想定したロールプレイングⅠ |
9. | 保健室を想定したロールプレイングⅡ |
10. | 保健室を想定したロールプレイングⅢ |
11. | 保健室登校のとらえ方と対応 |
12. | 問題に応じた対応 |
13. | 健康相談活動における連携 |
14. | 健康相談活動の記録と事例研究 |
15. | 健康相談活動の評価 |
16. | まとめ |
評価
授業中の活動,定期試験等により総合的に評価する.
教科書
森田光子・三木とみ子「健康相談活動の理論と方法」 (ぎょうせい)
参考資料
講義中適宜紹介する
連絡先
郷木(gohgi@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)