2009年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士後期課程) 博士後期課程 — [必修] 2年(通年)

地域科学特別演習Ⅱ

教授・髙橋 晋一

4単位

目的

文化人類学・民俗学的視点に基づく博士論文の作成のための指導を行う.先行研究を批判的に検討した上で適切な研究テーマを設定,文献研究と平行して精緻なフィールドワークを行い,そこで得た一次資料を核に分析を進める.研究の主眼は国内外の特定地域の地域文化の構造や意味を客観的に解明することにあるが,さらに研究の成果を地域づくり・地域環境整備などの形で地域(社会)に還元するという実践・応用的な視野も含め研究指導を行いたい.また学会発表や研究論文などの形での研究成果発表に関わる能力の育成も積極的に図る.

概要

文化人類学・民俗学的視点に基づく博士論文作成指導.

キーワード

地域文化,文化人類学,民俗学,フィールドワーク

目標

1.先行研究をふまえた上で適切な研究テーマを設定,文化人類学(民俗学)の分析手法を用い,形式・内容ともに整った研究論文(博士論文)を完成させることを到達目標とする.

計画

1.これまでの関心領域,および先行研究の動向をふまえた上で博士論文のテーマを設定,研究目的に見合った形で博士論文の構想(構成)を考える.関連する国内外の先行研究の精読を進めるとともに,論文執筆に必要となる調査(フィールドワーク)の計画を立てる.調査地,調査対象,調査期間を検討し,調査要項を作成,現地機関や協力者への連絡などの予備作業をふまえ,現地調査を実施する.調査は,テーマにもよるが,長期あるいは数次にわたることも考えられる.調査によって収集した資料・データはすみやかに整理し,分析を行う.データの整理・分析の過程においては,適宜丁寧な助言・指導を行う.文献研究,現地調査とその成果報告(発表,レポート提出の形で),それに対する助言指導,論文の構成の検討といった作業を繰り返しつつ,次第に研究を深化させていく.
2.研究成果を段階的にまとめつつ,関連する学会・研究会での研究成果報告,研究論文の学会誌への投稿なども積極的に行うように指導する.
3.以上のような過程をふまえ,最終的には,適切かつ十分な資料・データを援用した,論理的,実証的で説得力ある研究論文(博士論文)を書き上げることを目標とする.

評価

授業への取り組み状況,および発表,レポートの内容によって評価する.

再評価

行わない.

教科書

テキストは使用しない.随時,関連資料を配付する.

参考資料

授業中に適宜指示する.

連絡先

髙橋(1314, 088-656-7126, takahasi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜 12:00-13:00