2009年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士後期課程) 博士後期課程 — [必修] 2年(通年)

地域科学特別演習Ⅱ

教授・的場 秀樹

4単位

目的

若年者から中高年者にわたる広い年齢層の地域住民の健康体力を増進することにより地域を活性化することを念頭に,筋機能および全身の代謝に及ぼす発育,加齢,栄養,一過性運動,あるいは身体トレーニングの影響に関する文献のサーベイを行なわせる.また,この文献サーベイを通して健康体力の増進に関する研究の現状を把握させるとともに,博士論文のテーマ設定,方法の選択,データの収集と分析等,研究遂行の各過程で必要とされる能力を総合的に養成し,研究成果を国内外の学会や研究会で発表するとともに,活力ある地域社会の再生に研究成果を生かすための方策について論議する.

概要

まず,身体組織の約40%を占め全身の代謝に大きな影響を及ぼすと同時に糖尿病をはじめとする生活習慣病において代謝特性が顕著に変容する骨格筋に及ぼす発育,加齢,栄養,一過性運動,および身体トレーニングの影響に関する文献をサーベイさせる.また,このサーベイを通して研究の現状を把握し,問題点を明らかにさせる.さらに,実験的に検証が可能なテーマを選択し,適合する実験方法を決定するよう指導するとともに,実験の進捗状況と実験結果の解釈について論議しながら実験をすすめ研究成果を研究科内の報告会で発表させる.さらに,国内外の学会での発表や研究論文にもつなげ,それらの研究成果をまとめて博士論文を作成するよう指導する.さらに,活力ある地域社会の建設に研究成果を生かすための方策について論議する.特に,適正な運動の実施と栄養の摂取を通して若年者から中高年者にわたる地域住民の健康体力を増進し生活習慣病リスクを低減させることにより,広い年齢層の住民を活力ある地域社会の建設に参加させる方策について論議する.

目標

1.先行研究のデータを効率的に把握し解釈する.論文の成否を分ける魅力あるテーマ設定を行う.実験と論文執筆の一連の過程において,先行研究を踏まえた独自の視点,方法論の適切さ,結論の説得性などに常に留意できるようになる.

計画

1.研究課題の設定
2.研究課題に関する先行研究の調査
3. 〃
4. 〃
5.理論と方法論の選択
6. 〃
7.実験
8. 〃
9. 〃
10. 〃
11. 〃
12. 〃
13.研究会などで研究成果の発表・討論
14. 〃
15. 〃
16.総括

評価

博士論文の成否

教科書

なし

参考資料

適宜指導

連絡先

的場(3114, 088-656-7208, matoba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)