アナログ演算工学
Analog Processing Technique
教授・大野 泰夫
2単位
目的
電気·電子エンジニアとして計測工学,制御工学,データ処理に必要不可欠なアナログ演算の基本回路を習得させる.
概要
本講義では,各種電子回路の物理量を検出し,信号処理を含め,ディジタル演算回路への信号を発生させたり,各種制御回路を構成する上で必要なアナログ演算の基本回路について講述する.
キーワード
演算増幅器,アクティブフィルタ,任意関数発生器,A/D,D/A変換器
先行科目
電子回路,マイクロコンピュータ言語2
関連科目
自動制御理論,制御工学
要件
電気数学,電気回路1,2を修得していることが望ましい.
注意
適宜レポート課題を与えるので,予習,復習を十分すること.
目標
1. | 線形演算回路の解析·設計について修得する. |
2. | 非線形演算回路の解析·設計について修得する. |
計画
1. | 演算増幅器 |
2. | 演算増幅器の周辺回路部品 |
3. | 線形演算回路1(加算器,減算器,積分器,微分器等)1 |
4. | 線形演算回路1(加算器,減算器,積分器,微分器等)2 |
5. | 線形演算回路1(加算器,減算器,積分器,微分器等)3 |
6. | 中間試験 |
7. | 線形演算回路2(フィルタ,コントローラ,伝達関数表現等)1 |
8. | 線形演算回路2(フィルタ,コントローラ,伝達関数表現等)2 |
9. | 線形演算回路2(フィルタ,コントローラ,伝達関数表現等)3 |
10. | 非線形演算回路1(ダイオードおよびトランジスタを用いた非線形関数発生器)1 |
11. | 非線形演算回路1(ダイオードおよびトランジスタを用いた非線形関数発生器)2 |
12. | 非線形演算回路1(ダイオードおよびトランジスタを用いた非線形関数発生器)3 |
13. | 非線形演算回路2(コンパレータ,D/AおよびA/D変換器等) |
14. | 予備日 |
15. | 期末試験 |
16. | 試験の返却とまとめ |
評価
講義に対する理解力の評価は試験80%(中間試験40%,期末試験40%),平常点(レポート等)を20%として,総合60%以上で合格とする.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
特に教科書は用いない.必要に応じてプリントを配布する.
参考資料
アナログ増幅器(OPアンプ)に関する参考書は多数あるので参照して下さい.
連絡先
大野(E棟2階南 A-7, 088-656-7438, ohno@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
備考
)「アナログ電子回路」を受講していること.アナログ演算回路は計測工学,制御工学,データ処理の分野では不可欠なものである.電気電子のエンジニアとして是非身につけて欲しい.