基礎波動論
Fundamentals of Wave Motion
准教授・道廣 嘉隆
2単位
目的
波は身近な現象である.ある時刻のある点での状況が別の時刻の別の点に伝わるとき,波の形をとることが多い.波の現象の基礎的内容を講義する.
概要
まず,単振動,減衰振動,強制振動等の振動体が1つの場合の振動現象を説明し,次に振動体が複数ある場合として連成振動を扱い基準振動,基準座標を導く.さらに連続体の振動を扱う.これらの振動現象の知識に基づいて,波を表す方程式を考え,弾性波を調べる.また,波のエネルギー伝達,反射,透過を考える.
目標
1. | 振動現象の基礎を理解する. |
2. | 波の基本的なしくみ,性質を理解する. |
3. | 波の干渉,回折現象などを理解する. |
計画
1. | 単振動,単振動の運動方程式 |
2. | 減衰振動 |
3. | 強制振動 |
4. | 振動のエネルギーと強制力の仕事 |
5. | 連成振動,基準振動,基準座標 |
6. | 連続体の振動,弦の振動 |
7. | 連続体の振動,棒の振動 |
8. | 連続体の振動,膜の振動 |
9. | 波,波動方程式 |
10. | 一次元,三次元の波.平面波,球面波 |
11. | 弾性波 |
12. | 波のエネルギーとインピーダンス,波の反射と透過 |
13. | うなりと群速度 |
14. | 波の干渉と回折 |
15. | 予備日 |
16. | 期末試験 |
評価
試験70%(期末試験),平常点30%(授業への取組み状況)として評価し,全体で60%以上で合格とする.
JABEE合格
【成績評価】と同一である.
JABEE関連
(A)50%,(B)50%に対応する.
対象学生
開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能
教科書
振動と波,長岡洋介著,裳華房
参考資料
バークレー物理学コース3 波動(上,下)丸善
備考
1. | 微分積分の基礎知識を要する. |
2. | 成績評価に対する[平常点]と[期末試験の成績]の割合は3:7とする. |