構造の力学 3
Structural Mechanics 3
教授・成行 義文
2単位
目的
はりと共に構造物の基本的な構成部材である柱,ならびに軸力のみを受ける部材で構成され橋梁などに多用されている静定トラスの解析方法を理解させるとともに,構造物の設計等に必要となる,これらの部材の断面力および応力度等の計算能力を身に付けさせる.
概要
授業計画に従って,前半には,短柱の応力度,中立軸および断面の核,長柱の座屈荷重と座屈応力度の求め方について講述する.後半には,静定トラスの部材力と影響線の求め方について講述する.また前半,後半とも,適宜例題の解説と演習を行うとともに,レポートを課して,解析方法の理解を深め,実際的な問題に対する応用力の養成を図る.
キーワード
短柱,中立軸,断面の核,長柱,座屈荷重,静定トラス,節点法,断面法
関連科目
要件
「構造の力学1」および「構造の力学2」を受講しておくこと.
注意
毎回,予習と復習を欠かさないこと.
目標
1. | 短柱の応力度,中立軸および断面の核,長柱の座屈荷重と座屈応力度の解析方法を理解し,手計算により,それらの値を計算できる.(1-8回) |
2. | 静定トラスの部材力と影響線の求め方を理解し,手計算により,それらの値を計算できる.(9-16回) |
計画
1. | ガイダンス/短柱の応力度1(pp.165-168) |
2. | 短柱の応力度2(pp.168-171)/レポート1-1 |
3. | 短柱断面の核(pp.171-174)/レポート1-2 |
4. | 短柱のまとめと演習(pp.187) |
5. | 長柱の座屈1(pp.174-178)/レポート1-3 |
6. | 長柱の座屈2(pp.178-187)/レポート1-4 |
7. | 長柱のまとめと演習(pp.187-188) |
8. | 中間試験(柱) |
9. | トラスの部材力計算法(節点法)(pp.189-194)/レポート2-1 |
10. | トラスの部材力計算法(断面法)(pp.194-197)/レポート2-2 |
11. | トラスの部材力計算法のまとめと演習(pp.201-208) |
12. | トラスの影響線1(pp.197-200)/レポート2-3 |
13. | トラスの影響線2(pp.203-204)/レポート2-4 |
14. | トラスの影響線のまとめと演習(pp.204-208) |
15. | ラーメンの曲げモーメント図 |
16. | 期末テスト(トラス・ラーメン) |
評価
平常点(16点満点),レポート評点(8回分:24点満点),中間試験評点(30点満点)および期末試験評点(30点満点)の合計が60点以上を合格とする.
対象学生
他学科,他学部学生も履修可能
教科書
高岡宣善著,白木渡改訂 「静定構造力学第2 版」 共立出版(「構造の力学1」,「構造の力学2」の教科書と同じ)
参考資料
講義中に必要に応じて紹介する.また,補足説明用の資料,演習問題等はプリントを配布して説明する.
連絡先
成行(A510, 088-656-7326, nariyuki@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: オフィスアワー 月曜日 11,12講時
備考
受講に先立ち,「構造の力学1」 および 「構造の力学2」 を十分復習しておくこと.