数値解析
Numerical Analysis
教授・今井 仁司
2単位
目的
様々な数値計算手法を身につけるとともに,数値解析の基本的な考え方を習得することを目的とする.
概要
新しい解析手法である数値シミュレーションに関連して,丸め誤差などの数値計算における基礎的知識,連立一次方程式·固有値問題などの基本的数値計算法について述べる.
キーワード
数値解析,計算機,コンピューター
要件
「基礎数学」の履修を前提とする.
注意
講義内容を確実に理解するには,予習を行い,講義ノートをきちんととり,講義時間内に設けられた演習に積極的に取り組むこと.それ以上に,各自が普段から自主的に演習に取り組むこと.
目標
1. | 数値誤差が理解できる |
2. | 方程式の数値解法がプログラムできる程度に具体的に理解できる |
計画
1. | 数値解析の必要性 |
2. | 計算機概論 |
3. | 浮動小数 |
4. | 丸め誤差,桁落ち |
5. | 浮動小数の四則演算 |
6. | 連立一次方程式の解法:直接法 |
7. | 連立一次方程式の解法:反復法 |
8. | 連立一次方程式の解法:勾配法 |
9. | 条件数 |
10. | 非線形方程式の解法:二分法 |
11. | 非線形方程式の解法:ニュートン法 |
12. | 固有値の解法:ハウスホルダー法 |
13. | 固有ベクトルの解法:QR法,べき乗法 |
14. | 数値積分:台形公式(二重指数型積分公式),シンプソン公式 |
15. | 微分方程式の解法:オイラー法,ルンゲ·クッタ法 |
16. | 期末試験 |
評価
期末試験の点数が60点以上もしくは49点以下であれば,その点数を成績とする.期末試験の点数が50∼59点の場合には,試験の点数を80%にしたものと平常点(講義と演習の取り組み具合を評価したもので20 点満点)を合計した点数(ただし,その点数が60点以上であれば60点とする)を成績とする.
教科書
特に指定しない
参考資料
篠原能材『数値解析の基礎』日新出版
名取亮『線形計算』朝倉書店
森正武『数値解析』共立出版
名取亮『数値解析とその応用』コロナ社
連絡先
今井(A棟 220,088-656-7541,携帯電話やE-mail での問い合わせは受け付けない)
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