2010年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(後期)

耐震工学

Earthquake Engineering

准教授・三神 厚

2単位

目的

耐震設計の基礎となる地震と地震動の性質,耐震設計の基本概念,動的解析法について講述し,耐震設計の根底に流れる基本的な考え方を習得させる.

概要

耐震設計の基本的な考え方を習得させるために,(1)地震と被害,(2)耐震設計の基本事項,(3)動的解析法について講義し,耐震設計を行う際に必要となる基礎知識並びに応用力を養成する.また,宿題を課して実力養成を図るとともに,重要項目ごとに小テストを実施する.加えて,中間テスト,期末テストを実施する.

キーワード

地震被害,耐震設計,震度法,動的解析,応答スペクトル

要件

構造力学1,構造力学2,構造力学3,振動学及び演習の履修を前提とする.

注意

予習・復習を行うこと.宿題の提出をもって出席とする.

目標

1.耐震設計の基礎となる応答スペクトルとモード解析の考え方を理解し,構造物の地震応答を求める方法を身に付ける.(1回∼8回)
2.地震と地震動の関係,地震動の性質,地震による被害と対策など,耐震設計で必要となる基礎知識を修得するとともに,震度法,設計震度などの地震荷重の表現方法を修得する.(9回∼16回)

計画

1.ガイダンス,耐震工学の概要
2.1自由度系の非減衰自由振動
3.1自由度系の減衰自由振動
4.1自由度系の強制振動
5.多自由度系の自由振動
6.多自由度系の強制振動
7.モード解析と地震応答スペクトル
8.前半のまとめ,中間テスト
9.構造物の地震被害
10.地震動の性質
11.地盤の振動
12.震度法と地震時保有水平耐力法
13.土木構造物の耐震設計
14.建物の耐震設計
15.後半のまとめ,期末テスト
16.答案の返却と解説

評価

到達目標1の達成度を,中間テストと前半の平常点(宿題と小テスト)の割合を7:3として算出される評点により評価し,評点が60%以上をクリア条件とする.到達目標2の達成度を,期末テストと後半の平常点(宿題と小テスト)の割合を7:3として算出される評点により評価し,評点が60%以上をクリア条件とする.各到達目標の達成度がともに60%以上の者を合格とする.成績は,到達目標1,2の評点の重みを,それぞれ50%,50%として算出する.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

本学科の教育目標3(3)に100%対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

平井一男・水田洋司 「耐震工学入門」 森北出版

参考資料

Clough and Penzien "Dynamics of Structures"

連絡先

三神(A512, 088-656-9193, amikami@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: Friday, 16:00-19:00 (or by appointment)