土の力学2
Soil Mechanics 2
准教授・上野 勝利
2単位
目的
構造物を支える地盤を構成する``土''の力学，特に変形と強度に関係する圧密現象とせん断の基礎を知ることがこの講義の目的である．
概要
土の物理特性の定義と意味についてまず復習し，演習を行なって土質力学2 を学ぶための導入を行なう．圧密については，まず概要を説明し，圧密に関する諸定数の定義について講義し，演習では圧密沈下量の計算を行なう．最後に土のせん断と安定問題，せん断強度についての概要を説明する．
キーワード
圧密，せん断，破壊規準，内部摩擦角，粘着力，モールの応力円
先行科目
関連科目
要件
土の力学1 を履修していること．
注意
2回の小テストを行うので，必ず出席すること．特段の理由無く小テストを欠席した者に対し，単位の認定は行わない．また演習を積極的に行ない，授業内容の理解に務めること．
目標
| 1. | 土の圧密現象と標準圧密試験について理解していること． |
| 2. | 土のせん断変形特性とせん断試験について理解していること |
計画
| 1. | 講義ガイダンス 土の状態量の表し方 |
| 2. | 圧縮と圧密:圧縮性の指標(pp.61-63) |
| 3. | 圧縮と圧密:粘土と砂の圧縮性(pp.63-65) |
| 4. | 圧縮と圧密:圧密理論(pp.65-70) |
| 5. | 圧縮と圧密:圧密試験と結果の整理(pp.70-75) |
| 6. | 圧縮と圧密:圧密沈下予測(pp.75-77) |
| 7. | 圧縮と圧密:圧密による地盤改良工法(pp.78-80) |
| 8. | 目標1に対する小テスト |
| 9. | 土のせん断強さ:応力成分とモールの応力円(pp.81-84) |
| 10. | 土のせん断強さ:土の変形とひずみ(pp.84-87) |
| 11. | 土のせん断強さ:間隙水圧と有効応力(pp.87-88) |
| 12. | 土のせん断強さ:土の破壊規準と応力経路(pp.88-92) |
| 13. | 土のせん断強さ:土のせん断試験1(pp.93-99) |
| 14. | 土のせん断強さ:土のせん断試験1(pp.99-103) |
| 15. | 土のせん断強さ:土のせん断特性(pp.103-109) |
| 16. | 目標2に対する小テスト |
評価
2/3を超える出席がなければ履修したと認められない．1つの到達目標に対し，試験とレポートを科す．テストの成績を80%，レポートを20%の割合で100点満点に換算し，それぞれの到達目標に対して60点以上を合格とする．到達目標の割合は，1(50%)，2(50%)である．
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
冨田武満他「最新土質工学(第2版)」朝倉書店
参考資料
地盤工学会編入門シリーズ「地盤工学数式入門」地盤工学会
地盤工学会編「土質工学用語辞典」地盤工学会
河上房義「土質力学」森北出版
連絡先
上野(A504, 088-656-7342, ueno@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 学科の掲示を参照のこと