2010年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択] 3年(後期)

電気化学

Electrochemistry

准教授・安澤 幹人

2単位

目的

電気化学の基礎である,溶液論,平衡論,速度論の基礎を修得させ,典型的応用例を理解させる.

概要

溶液の電導度,平衡電位,電気化学反応速度について講義し,pH測定法,ポーラログラフィー,実用電池,半導体電極など応用面を理解させる.また,生物素子と組み合わせたバイオセンサ等についても講述する.

キーワード

電導度,電極電位,電池,電気化学センサ

先行科目

基礎物理化学

注意

基礎物理化学の履修が望ましい.

目標

1.イオン電導の概要把握と応用能力の修得する
2.電極反応速度論の基礎を修得する
3.実用蓄電池の基礎を修得する

計画

1.電気分解とガルバニ電池,ファラデーの法則
2.電解質溶液の電導度
3.解離度の測定と電導度滴定
4.活量と輸率
5.標準電極電位·ネルンストの式
6.平衡定数と熱力学量の決定法
7.pHの測定,イオン選択性電極
8.前半の総括及びテスト
9.電極界面での電子移動速度
10.ポーラログラフィーとボルタメトリー
11.乾電池,鉛蓄電池
12.リチウム電池
13.燃料電池
14.生物電気化学
15.酵素電極
16.期末試験

評価

平常点(授業への取り組み,小テスト, レポート)と試験(中間テストおよび期末試験)の成績を総合して評価する.なお,平常点と試験成績との割合は3:7 とする.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(A:○),(B:◎)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

大堺利行· 加納健司· 桑畑進著「ベーシック電気化学」化学同人

参考資料

田村英雄,松田好晴 著 「現代電気化学」 培風館

外島 忍 著 「基礎電気化学」 朝倉書店

喜多英明,魚崎浩平 著 「電気化学の基礎」 技報堂出版

藤嶋 昭 他 著 「電気化学測定法」 技報堂出版

連絡先

安澤(化512, 088-656-7421, mik@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 16:30∼17:30

備考

関数電卓を持参すること