土木·建築史
History of Civil Engineering and Architecture
助教・渡辺 公次郎
2単位
目的
土木·建築の技術は,単に現在という時点からのみ評価すべきではなく,時代の流れの中に置いてみて,はじめてその働きが理解できる.編年的な技術史の底に流れる動機に気付くことを授業の目的とする.
概要
土木史においては,各時間に設定したテーマに関する本を取り挙げ,技術の発展の背景を説明·解説する.興味を持てる本を見付け,技術史に関心を持つことを目標とする.建築史においては,資料·写真などを用いて建築の発展史と時代背景を概説する
キーワード
土木史,建築史
先行科目
要件
なし
注意
なし
目標
1. | 土木に関わる史的発展とその背景を理解し,社会問題に対する技術者としての自己意見を醸成する. |
2. | 建築に関する史的発展とその背景を理解し,建築意匠や機能性に関わる先人の思想を |
計画
1. | 講義の方法,理工系の人の書く歴史 |
2. | 技術史概論 |
3. | 科学技術を受入れた土壌,中国,西欧,日本の場合 |
4. | 産業の勃興,博覧会の開催,岩倉使節団の米欧回覧 |
5. | 大学による技術者教育の出発 |
6. | お雇外国人教師の貢献 |
7. | 環境問題,自然の意味 |
8. | 技術史各論,農業土木,鉄道 |
9. | 技術史各論,地図 |
10. | 都市地域史:都市形成の歴史 |
11. | 日本建築史1:古代から中世にかけての寺社建築 |
12. | 日本建築史2:茶室と数奇屋建築,農家と町屋 |
13. | 西洋建築史:古代,中世,近世にかけての代表的建築物とその様式について |
14. | 近代建築史1:産業革命以降の西洋における代表的建築物とその様式,芸術運動,巨匠たちの建築思想 |
15. | 近代建築史2:日本の洋風建築·近代建築 |
評価
各目標ともレポートにより目標の達成度を判定し,それぞれ60%以上を合格とする.成績は目標1と2の評点の重みをそれぞれ50%と50%として算出する.
対象学生
他学科,他学部学生も履修可能