2010年度 工学部 光応用工学科 昼間コース — [必修] 3年(後期)

光応用工学実験2

Optical Science and Technology Laboratory 2

准教授・河田 佳樹, 講師・山本 裕紹

1単位

目的

光応用工学実験2では,1年生から3年生の間にある光情報システムに関連する講義への理解を深め,工学的·物理的な発想·考え方を修得することを目的とする.また実験ノートの書き方,データの整理手法及び実験技術等,各学生のスキルアップを目的とする.

概要

ディジタル回路,マイクロプロセッサ等の電子回路や光通信,ホログラフィ,光学系のコンピュータ制御の基礎的な実験を通して,電子システム,光システム,及び,光電システムの設計の基本概念と基礎技術を修得する.【実験内容】(1) ディジタル回路実験:AND,OR,NOT,NAND,flip-f1opなどのICを用いて論理回路,順序回路,演算回路などを実現する.(2) マイクロプロセッサ実験:マイクロプロセッサの基本構成や動作原理を理解する.このために機械語やアセンブリ言語でプログラムを作成する.(3) 光通信実験:光デジタル信号を光ファイバを通して伝送し,光検出器で受信する基礎的な実験を行う.(4) ホログラフィ実験:ホログラムの記録再生を行う.(5) 光アナログ情報処理:光フーリエ変換と空間周波数フィルタリングを行う.

キーワード

ディジタル電子回路,マイクロプロセッサ,光通信,ホログラム,光アナログ情報処理

要件

「光の基礎」,「幾何光学」,「波動光学」,「電気回路」,「電子回路」,「光情報機器」,「プログラミング言語及び演習」,「コンピュータ入門」の単位を修得済みであることが望ましい.

注意

限られた時間内で実習内容を理解して課題をこなす ことは困難であるので,予習・復習をすること. 全日程に出席し,かつすべての実験報告書を提出しなければ,成績評価対象外となる.

目標

1.光情報システムの基本要素となる計算機と光学原理を学び,活用するための基礎技術を習得することを目標とする.各実験ごとの到達目標は以下の通りである.·ディジタル回路の基礎知識を学ぶ.·マイクロプロセッサの動作原理を学び,プログラミング法を修得する.·光通信の原理や光ファイバや半導体レーザーの特性を学ぶ.·光の干渉と回折を学び,光コンピューティングの基礎技術を修得する.·光アナログ情報処理の基本技術を修得する.

計画

1.オリエンテーション
2.【実験内容】(1) (2)
3. 〃
4. 〃
5. 〃
6. 〃
7.【実験内容】(3)
8. 〃
9. 〃
10. 〃
11.【実験内容】(4) (5)
12. 〃
13. 〃
14. 〃
15.予備日

評価

実験は全て出席し,レポートを提出しなければ成績評価の対象外となる.実験中における積極性,理解度及び,口頭試問の解答,レポートの提出状況と内容を総合して評価する.レポートの内容が採点基準に満たない場合,再提出を求めることがある.定期試験は実施しない.平常点は,実験中における積極性,理解度及び,口頭試問の解答,実験レポートの提出状況と内容を総合して評価する.平常点60%,レポート点40%.全体で60%以上を合格とする.

JABEE合格

JABEE合格は単位合格と同一とする.

JABEE関連

BF

教科書

実験の原理,方法を示したプリントを配布する.

参考資料

上記に示した関連する講義で使用した教科書

連絡先

河田(光棟508, 088-656-9431, kawata@opt.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
山本(光棟411, 088-656-9426, yamamoto@opt.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

予習がなけれは,限られた時間内で実験の内容を理解することは困難である.