2010年度 工学部 機械工学科 昼間コース — [必修] 3年(後期)

メカトロニクス実習

Mechatronics Laboratory

教授・日野 順市, 教授・岩田 哲郎, 講師・浮田 浩行, 講師・重光 亨

1単位

目的

メカトロニクスの基本的事項を,基礎的な実習を通して習得させる. ICトレーニングキット,ワン ボードマイクロコンピュータ,各種センサと制御用モータが実装された専用の実習用キット,パーソナルコンピュー タ(Visual C 搭載),といった教材を順番に使用して実習を進めていく. データシートが解読でき,与えられた設計 課題に対応できる能力を育成する.

概要

以下の3部構成とする. (1)電子回路の基礎(特にデジタル回路),(2)ワンボードマイクロコンピュータ, (3)パーソナルコンピュータ(C言語)による装置の制御. (1)では,TTL ICとそのデータシートを与え,その動作確認 を行う. またオシロスコープの使い方をマスターする. 最後に簡単なパルス発生器を設計製作しその動作確認を行う. (2)では,Z80のアセンブラを習得し,同時にマイクロコンピュータとその周辺のハードウエアを理解する. ここでの 最大の目標は,割込の重要性を認識させることである. (3)ではより複雑な装置制御のプログラムをC言語で作成する.

キーワード

電子回路,マイクロコンピュータ,センサ,制御,プログラム

要件

電子回路,メカトロニクス工学を履修していることが望ましい.

注意

全回出席を原則とする.

目標

1.簡単なデジタルICを使用できるようになること.
2.オシロスコープで波形を観測できるようになること
3.ワンボードマイクロコンピュータとアセンブラ言語を理解すること
4.割込み処理の重要性を認識し,簡単な動作確認ができるようになること
5.C言語で装置制御ができるようになること

計画

1.ゲートICの動作確認
2.ICトレーナーの構成
3.オシロスコープの使用
4.フリップフロップとカウンタICの使用
5.パルス発生器の設計製作
6.Z80の機械語命令
7.ワンボードマイコンの動作
8.ワンボードマイコンによるモニタプログラム
9.ワンボードマイコンによる装置の制御
10.ワンボードマイコンによる割込制御
11.C言語によるプログラムの開発
12.C言語による装置の制御(スイッチ,LED)
13.C言語による装置の制御(D/Cモータ,ステッピングモータ)
14.C言語による装置の制御(A/D変換)
15.様々な制御プログラムの作成

評価

全回出席を原則とする.各回毎に,課題達成状況を個別に口頭試問し,さらにレポートを課す.受講姿勢と平常点の比率は6:4とし60%以上を合格とする.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

(C)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

専用のテキストを使用する.

参考資料

「メカトロニクス工学」を参照

連絡先

日野(M422, 088-656-7384, hino@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 17:00∼18:00
岩田(M427, 088-656-9743, iwata@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
浮田(M424, 088-656-9448, ukida@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週金曜日17:00∼18:00
重光(機械棟525, 088-656-9742, t-shige@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

2名の班ごとに実習を行なう.