情報集積設計学
Integrated Information System Design
形態
講義および演習
目的
この講義の目的はVLSIの最新の設計手法を習得することです.
概要
高速情報処理のアルゴリズムを集積回路で実現するために,論理設計,システム設計,大規模システム構成法およびシステムLSIの設計と製造法に関して講述する.とくに,ニューラル·ネットワークなどの並列·分散型情報処理の集積回路設計に関しても講義する. さらに,CADを適用してVLSIを設計する方法に関して講義する. (赤松則男教授)高速アルゴリズムの構成法および集積回路設計を講義し,大規模システムLSIの構成と設計法を講義し,その応用に関しての講義も担当する. (福見 稔教授)並列·分散型情報処理の代表例としてニューラル·ネットワークの構成と集積回路設計法を講義し,その応用に関しての講義も担当する. (島本 隆准教授)ニューラル·ネットワークや遺伝的アルゴリズムなどを適用した最適化高速アルゴリズムの構成と高密度集積回路(VLSI)の設計法を講義し,さらに,CADの応用に関しての講義を担当する.
要件
博士前期課程で集積回路工学の単位を取得している必要がある.
注意
この講義を受講するには,最新のC-MOS集積回路の知識を学んでいることが必要です.
目標
1. | この講義は工学者と科学者がVLSIニューロ·コンピューティングの基礎的な知識を習得することを目標とする. |
計画
1. | 組み込みソフトウエアのアーキテクチュア |
2. | リアル·タイム スケヂューリング 手法 |
3. | システム記述言語 |
4. | 特定用途の集積回路 |
5. | VLSIの消費電力と速度 |
6. | 共有メモリと通信手段 |
7. | キャッシュ·メモリと主記憶メモリ |
8. | システムのモデリングとドキュメンテーション |
9. | 集積回路システムの分割と性能 |
10. | データ·フロー グラフと有限状態機械 |
11. | 動作記述言語とSpec C |
12. | 制御のデータ·フロー グラフと機能合成 |
13. | EEPROM型プログラム可能シナップスを用いるニューロ·コンピューチングダイアグラム |
14. | レイアウト·パターンの例 |
15. | ゲート·サイジングとタイミング·ドリブン |
16. | バウンダリ·スキャン概略とディレイ見積もり |
評価
試験と集積回路の設計で単位の認定を行う.
再評価
単位取得のためにシステム設計レポートを課す.
対象学生
他学科,他学部学生も履修可能
教科書
システムLSI設計, STARC編集
参考資料
赤松則男著;エレクトロニクス回路
連絡先
- オフィスアワー: 原則として,水曜日15時∼18時,ただし年度により異なる場合があるので講義の際に指定する.
備考
講義と設計のスケジュールは個別に相談して下さい.