2010年度 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻 建設創造システム工学コース 博士前期課程 — [選択]

振動工学特論

Advanced Structural Dynamics

教授・長尾 文明, 准教授・野田 稔

2単位

形態

講義および演習

目的

構造物が動的な外乱を受けたときの挙動の評価と制御について修得する.

概要

本講義では学部に開設された振動学を受けて,前半では構造物の振動をどのように把握して物理モデル化し,それを数学的に表現するか,さらに数学的に解かれた解の物理的意味をどう理解するか,すなわち構造物が動的な外乱を受けたときの挙動の評価について学ぶ.後半では近年耐震·耐風設計でしばしば応用されている構造物の振動制御について,免震構造やTMDを利用したパッシブ制御に加えてアクティブ制御についても紹介する.理解を深めるために例題を多くし,演習問題を課す.

キーワード

構造物の振動解析,不規則振動解析,振動制御

目標

1.構造物が動的な外乱を受けたときの挙動評価と振動制御を行うことができる.

計画

1.ガイダンス
2.不規則量の基本的性質
3.不規則量の相互関係
4.定常確率過程の理論
5.不規則外力
6.不規則外力による1自由度系の応答
7.不規則外力による多自由度系の応答
8.不規則外力による連続系の応答
9.不規則外力に対する構造物の設計方法
10.振動制御について
11.パッシブ振動制御
12.セミアクティブ振動制御
13.アクティブ振動制御
14.構造物の空力振動
15.構造物の空力振動の制御

評価

講義への取組み(80%)とレポート(20%)で評価する.

教科書

授業中に紹介する.

参考資料

授業中に紹介する.

連絡先

長尾(A515, 088-656-9443, fumi@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること
野田(A514, 088-656-7323, noda@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること