2010年度 先端技術科学教育部 環境創生工学専攻 生命テクノサイエンスコース 博士前期課程 — [選択]

生体熱力学

Biochemical Thermodynamics

教授・松木 均

2単位

形態

講義

目的

生体関連物質が組織化して構築される分子集合体の熱力学的な取り扱いおよびそれら集合体への環境変数(温度,圧力,添加物)の影響について講述する.

概要

本講義の前半部分では,生体関連物質(界面活性剤,脂質や両親媒性薬物)が自己会合して形成する分子集合体(単分子膜,ミセルおよびベシクル)の取り扱いを熱力学的観点から解説する.後半部分では,これらの分子集合体の示す様々な性質および環境変数(温度,圧力,添加物)による集合体の構造変化について講述する.さらに分子集合体の工学的応用や工業的利用についても触れる.本科目は,工業に関する科目である.

キーワード

生体関連物質,分子集合体,熱力学,相挙動,圧力

要件

学部教育における物理化学および生物物理化学を理解していること.

目標

1.生体関連物質が形成する分子集合体の熱力学的取り扱いを理解する.
2.生体関連物質集合体の性質と環境変数の影響について理解する.

計画

1.分子集合体の熱力学(1)吸着の界面熱力学1:表面および界面張力
2.分子集合体の熱力学(2)吸着の界面熱力学2:吸着膜の取り扱い
3.分子集合体の熱力学(3)単分子膜の相転移1:不溶性単分子膜
4.分子集合体の熱力学(4)単分子膜の相転移2:可溶性単分子膜:可溶性単分子膜
5.分子集合体の熱力学(5)会合体形成の熱力学1:相分離モデル
6.分子集合体の熱力学(6)会合体形成の熱力学2:質量作用モデル
7.分子集合体の熱力学(7)希薄溶液におけるミセル形成1:臨界ミセル濃度
8.分子集合体の熱力学(8)希薄溶液におけるミセル形成2:影響因子
9.分子集合体の構造と機能(1)溶解挙動1:クラフト点
10.分子集合体の構造と機能(2)溶解挙動2:曇点
11.分子集合体の構造と機能(3)二分子膜の相挙動1:飽和リン脂質
12.分子集合体の構造と機能(4)二分子膜の相挙動2:不飽和リン脂質
13.分子集合体の構造と機能(5)二分子膜への圧力効果1:転移の体積変化
14.分子集合体の構造と機能(6)二分子膜への圧力効果2:圧力誘起指組み構造形成
15.分子集合体の構造と機能(7)二分子膜混合系の相挙動:ドメイン形成
16.総括,質疑,レポート作成

評価

出席率80%以上で,課題レポート(100%)で評価する.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

授業中に適宜資料を配布する.

参考資料

授業中に紹介する.

連絡先

松木(化生棟607, 088-656-7513, matsuki@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 16:20-17:50