2010年度 先端技術科学教育部 環境創生工学専攻 化学機能創生コース 博士後期課程 — [選択]

生体分子プロセス工学

Bioprocess Engineering

教授・田村 勝弘, 講師・鈴木 良尚

2単位

形態

講義

目的

生体系に及ぼす高圧力の影響の概要を講述したのち,様々な分野への応用を具体的な研究例をもとに解説し,この分野の現状についての理解を深める.タンパク質の結晶化について,その重要性の概要とそこから派生する様々な分野への応用について講述する.

概要

生体及びそのモデル系に対する高圧力の影響とその応用について,およびタンパク質の結晶化について講述する. (田村勝弘教授)生体系に及ぼす圧力の影響の基礎と応用,特に新しい手法であるガス圧力を利用した環境分野,食品加工分野,医学分野への応用について詳しく講述する.(鈴木良尚講師)タンパク質の結晶化がどのような意味を持つのか,なぜ一般的に結晶化が困難なのか,それを打開する方策としてどのような事が実施されているのかを具体例を含め詳細に講述する.

キーワード

バイオアッセイ,生体膜,結晶成長

先行科目

基礎物理化学

関連科目

物理化学特論

要件

修士課程レベルの生化学·生物物理学的知識を有すること.

目標

1.生体系に及ぼすガス圧力の影響について理解を深める
2.タンパク質の結晶成長について理解を深める

計画

1.生体分野における高圧力影響に関する研究の歴史
2.高圧力下における微生物の代謝熱測定(1)
3.高圧力下における微生物の代謝熱測定(2)
4.ガス加圧下の代謝熱測定と環境分野への応用
5.ガス加圧法による液状食品の殺菌技術
6.ガス加圧法による液状食品中の溶存酸素除去技術
7.ガス加圧法による麻酔作用メカニズムの解明
8.タンパク質分子構造の解析法とタンパク質結晶化の重要性
9.結晶成長学基礎
10.タンパク質結晶化における最新のトピック
11.タンパク質結晶の核生成
12.タンパク質結晶の成長
13.タンパク質結晶の表面構造
14.タンパク質分子の高圧晶析
15.タンパク質結晶の溶解度

評価

授業レポートによって評価する.

教科書

授業中に適宜紹介する

参考資料

授業中に適宜紹介する

連絡先

田村(化509, 088-656-7416, tamura@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
鈴木(化514, 088-656-7415, suzuki@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)