2010年度 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻 建設創造システム工学コース 博士前期課程 — [選択]

水循環工学特論

Advanced Water Circulation Engineering

准教授・田村 隆雄

2単位

形態

講義

目的

河川流域を対象として,雨水・物質流出モデルとその理論について修得することを目的とする.

概要

河道内洪水流下過程を,線形および非線形集合(lumped)洪水追跡モデルとキネマチック分布(distributed) 洪水追跡モデルで表現する手法について学ぶ.それぞれのモデルと理論について例題解説を加えることにより,理論の習熟と理解を促す.そして,流出モデルを使用した森林の水源かん養機能や水質浄化機能に関する最近の研究成果について講述する.最後に,各項目に関する演習問題に対する解答をレポートで提出してもらう.

キーワード

線形および非線形集合(lumped)洪水追跡モデル,キネマチック分布(distributed)洪水追跡モデル,森林流域における雨水流出機構,森林流域における物質流出機構

要件

学部において水工学,河川工学,数値解析などの科目を履修したうえでの受講が望ましい.

注意

特になし.

目標

1.線形および非線形集合(lumped) 洪水追跡モデルとキネマチック分布(distributed)洪水追跡モデルの特性と理論を習熟し,理解する.
2.森林の水源涵養機能,水質浄化機能の評価手法ならびに研究成果について理解する.

計画

1.単位図法
2.応答関数
3.ユニットハイドログラフの推定
4.集中型洪水追跡法
5.ルンゲークッタ法
6.マスキンガム洪水追跡法
7.線形貯水池モデル
8.分布型洪水追跡とモデルの分類
9.キネマチック• ウェーブの伝播速度
10.キネマチック• ウェーブ法の解析解
11.有限差分近似
12.キネマチック• ウェーブ法の数値解析
13.マスキンガムーキュンジ法
14.森林の水源涵養機能
15.森林の水質浄化機能
16.森林の水源涵養機能と水質浄化機能に関する新しい展開

評価

レポートで総合的に判定する.

再評価

再評価は特に行わない.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

授業中に紹介する.

参考資料

授業中に紹介する.

連絡先

田村(A414, 088-656-9407, tamura@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること