医療倫理学
Medical Ethics
形態
講義
一般目標
医療・歯科医療における倫理の重要性を理解し,歯科衛生士の義務と責任に関する基本的な知識,態度及び考え方を学ぶ.
授業概要
新しい医の倫理の原則を学ぶとともに,歯科衛生士に求められる職業人としての心構えやインフォームドコンセントに基づいた患者対応,医療現場で必要となるコミュニケーション技術や行動科学を学習する.
授業方法
講義形式,視聴覚教材,プリントを適宜用いる.
授業場所
水曜4時限目 第5講義室
行動目標 (到達目標)
1. | 医の倫理に関する宣言や法規を概説できる. |
2. | 患者の権利を説明できる. |
3. | 歯科衛生士に必要な倫理観を説明できる. |
4. | 医療現場を取り巻く人間関係を説明できる. |
5. | インフォームドコンセントの定義と重要性を説明できる. |
6. | 患者の自己決定権を説明できる. |
7. | QOLの概念及び歯科医療におけるQOLの捉え方を説明できる. |
8. | 生活行動と保健行動について説明できる. |
9. | 患者の症状をどのように理解したらよいか説明できる. |
10. | チームアプローチの意義と必要性を説明できる. |
11. | 生命倫理の意味とその課題を説明できる. |
12. | 医療コミュニケーションの目的と技法を説明できる. |
13. | 医療面接の重要性を説明できる. |
14. | 医療面接を実践できる. |
授業計画
回 | 項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|
1. | 医療倫理とは | 医療倫理に関連する宣言・法令 | 伊賀 | 1,2 |
2. | 医療従事者の基本的義務 | バターナリズム,患者中心の医療,歯科衛生士の法的義務,役割 | 〃 | 〃 |
3. | 歯科衛生士としての心構え | 歯科衛生士の立場と視点 | 〃 | 3,4 |
4. | 〃 | 臨床実習・臨地実習での人間関係 | 〃 | 〃 |
5. | インフォームドコンセント | インフォームドコンセントとは,インフォームドチョイス,セカンドオピニオン | 〃 | 5,6 |
6. | Quality of life (QOL) | QOLの定義,QOLと歯科医療,QOLの向上のために | 〃 | 7 |
7. | 行動科学 | 行動科学とは 医療現場における人の行動特性 | 〃 | 8,9 |
8. | 〃 | 患者の行動特性 医療従事者の行動特性 | 〃 | 〃 |
9. | チームアプローチ | チームアプローチの意義と必要性 歯科医療現場でのチームアプローチ 他種職とのチームアプローチ | 〃 | 10 |
10. | 生命倫理 | 生命倫理の論点と課題 | 〃 | 11 |
11. | 医療現場におけるコミュニケーション | 接遇 患者理解のためのコミュニケーション コミュニケーションの技術 守秘義務 | 〃 | 12 |
12-15. | 患者面接 | 医療面接,相互演習 | 伊賀,大石 | 13,14 |
成績評価の方法
筆記試験の評価点により総合的に判定する.評価は,100点満点中60点以上を合格とする.
再試験
必要に応じて行う.
教科書,参考書
最新歯科衛生士教本 歯科医療倫理 第1版5刷,全国歯科衛生士教育協議会 監修 医歯薬出版 2007
WEBページ
連絡先
伊賀(口腔保健学科・教授室, 088-633-7963, iga@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 口腔保健学科第1研究室 月~金 17:00~18:00
大石(088-633-9181, mi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 総合歯科 月~金 18:00~19:00