2010年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [選択] 3年(後期)

病理学

Pathology

教授・泉 啓介

1単位

形態

講義

目的

病理学総論では「炎症」,「腫瘍」といった基本的病変の原因や発生機構を,臓器病理学では臓器別に「肺炎」,「肺癌」といった個々の疾患についてその原因,発生機構,形態学的変化(肉眼的および顕微鏡的所見)を理解する.

概要

病理学総論,臓器病理学に分けて,病気の原因や成り立ちを中心に講義を行う.特に各臓器に起こる多くの疾患の形態学的変化を理解してもらう.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラム範囲外

注意

頭で病気を理解すると同時に,実際に見て病気を理解することが重要である.

目標

1.炎症やがんの原因・発生機構・形態学的変化を説明できる.
2.各疾患についてその原因・発生機構・形態学的変化を説明できる.

計画

1.病理学総論 病理解剖
2.病理学総論 腫瘍
3.病理学総論 細胞障害・適応,組織修復
4.病理学総論 炎症
5.病理学総論 感染症
6.臓器病理学 呼吸器(肺炎,肺癌)の病理
7.臓器病理学 循環器(心筋梗塞,心筋症)の病理
8.臓器病理学 神経系(脳髄膜炎,アルツハイマー病,脳腫瘍)の病理
9.臓器病理学 消化管(胃炎,胃癌,潰瘍性大腸炎,大腸癌)の病理
10.臓器病理学 肝,胆嚢,膵(肝炎,肝硬変,肝癌,糖尿病)の病理
11.臓器病理学 泌尿器(糸球体腎炎,腎腫瘍,膀胱炎)の病理
12.臓器病理学 男性生殖器(睾丸腫瘍,前立腺癌)の病理
13.臓器病理学 女性生殖器(子宮癌,卵巣腫瘍),乳腺(乳癌)の病理
14.臓器病理学 造血器(白血病,悪性リンパ腫)の病理
15.臓器病理学 内分泌器(甲状腺炎,甲状腺癌)の病理

評価

筆記試験

再評価

必要があれば行う.

教科書

指定しないが,シンプル病理学(改訂第4版,南江堂)が参考になる.

連絡先

泉(088-633-7065, izumi@basic.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 指定しない.

備考

奇数年度開講