ヒューマンサイエンス(病理病態学)
Human Science(Pathology)
目的
循環障害,腫瘍,炎症,感染症,免疫異常など病気の原因と発生機序について,また,細菌,ウイルス,寄生虫など微生物学の基礎知識について,分子レベルで理解できるように教育するとともに,細胞レベル,臓器レベル,個体レベルの変化と関連させることを目的とした講義を行う.
概要
佐野教授(前期):人体に生じる各種疾病に見られる細胞や組織の形態変化を遺伝子・分子の変化,および個体の身体症状と関連づけて解説する.
泉教授(前期):病理解剖,腫瘍の原因,腫瘍の形態学,発がん機構について講義する.
桑原助教授(前・後期):細菌の分類,構造,および増殖について解説し,細菌の生物学的特徴を理解するための講義を行う.
足立教授(後期):ウイルスの分類,構造,および増殖機構などの基本性状を解説する.代表的なヒトウイルスに関しては,その病原性発現機構や抗ウイルス戦略などについても講義する.
安友教授(後期):生体を外来異物から守るべく進化した免疫システムの基本的概念とともに,寄生虫をはじめとする微生物が免疫システムから逃避する機構についての概念を習得することを目的とした講義を行う.
授業方法
オムニバス形式
注意
遅刻して受講した学生は,欠席とみなすことがある.講義はe-learning化していない.
計画
1. | 昼間の講義(学部学生への講義を利用する場合) | |
2. | 病理学1:細胞の病的変化 | (担当者: 佐野教授(M3の60分授業)) |
3. | 病理学1:循環障害 | (担当者: 〃) |
4. | 病理学1:細胞の分化と増殖の異常 | (担当者: 〃) |
5. | 病理学1:障害の修復 | (担当者: 〃) |
6. | 病理学1:炎症とその周辺 | (担当者: 〃) |
7. | 病理学2:病理解剖 | (担当者: 泉教授(M3の60分授業)) |
8. | 病理学2:がんの原因 | (担当者: 〃) |
9. | 病理学2:がんの種類と悪性度 | (担当者: 〃) |
10. | 病理学2:前がん性病変 | (担当者: 〃) |
11. | 病理学2:発がん機構 | (担当者: 〃) |
12. | 細菌学:細菌学の歴史 | (担当者: 桑原助教授(M2,M3の60分授業)) |
13. | 細菌学: 細菌の構造と分類 | (担当者: 〃) |
14. | 細菌学: 細菌の増殖 | (担当者: 〃) |
15. | 細菌学:細菌の代謝 | (担当者: 〃) |
16. | ウイルス学:ウイルス学概論 | (担当者: 足立教授(M2の60分授業)) |
17. | ウイルス学: ウイルスの構造と分類 | (担当者: 〃) |
18. | ウイルス学:ウイルスの複製 | (担当者: 〃) |
19. | 免疫学:免疫学の基礎 | (担当者: 安友教授(M2の60分授業)) |
20. | 免疫学: 抗体の多様性の獲得機構 | (担当者: 〃) |
21. | 免疫学:抗体の機能 | (担当者: 〃) |
評価
出席率,講義の内容の理解度など.再試験は行わない.
連絡先
- オフィスアワー: 月曜日の17:00∼18:00 (e-mailにより適宜時間調節を行う.)
- オフィスアワー: 月曜日の11: 00∼12: 00 (e-mailにより適宜時間調節を行う.)
備考
出席率が60%に満たない学生は,受講しなかった講義を,次学年に追加して受けること.また,出席率が60%に満たない場合はレポートとすることがある.