歯科補綴学(1)A 講義
Removable Prosthodontics
形態
講義
授業目的
歯列の全部欠損に対する補綴修復の意義と方法,高齢者の身体的,精神的及び心理的特徴および口腔健康管理の重要性を理解する.
授業概要
欠損補綴が困難で,歯の欠損が患者にとっていかに不幸なことであるか,歯と口腔,顎の機能の大切さを認識し,義歯による補綴処置の診査,診断,治療,ケアについて理解する.さらに,有床義歯学の観点から高齢者歯科医療について理解する.
授業テーマ
無歯顎者の治療と高齢者歯科医療
キーワード
全部床義歯,高齢者の補綴治療,無歯顎補綴治療
関連科目
授業方法
講義型式 ビデオ,スライドを適宜用いる.一部,学生発表形式を用いる.
授業場所
第3講義室
到達目標(<>はコアカリ対応)
1. | 可撤性義歯の目的と意義及び具備条件を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-1)> |
2. | 即時義歯の目的と意義を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-2)> |
3. | 治療用義歯の目的と意義を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-3)> |
4. | 可撤性義歯の種類と適応症を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-4)> |
5. | 可撤性義歯の支持機構,把持機構及び維持機構を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-5)> |
6. | 可撤性義歯の咬合様式とその意義を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-6)> |
7. | 可撤性義歯の構成要素を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-7)> |
8. | 咬合採得する下顎位と咬合採得法を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-8)> |
9. | 下顎運動の記録法を説明できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-9)> |
10. | 可撤性義歯の製作に必要な材料の特性を説明でき,各基本的操作を適切に行うことができる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-10)> |
11. | 可撤性義歯の製作過程における基本的手技ができる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-11)> |
12. | 可撤性義歯の調整,リライニング,リベース及び修理を適切に行うことができる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-13)> |
13. | 可撤性義歯装着後における定期検診の重要性を説明し,指導できる. | <F-2-(4)-2)-⑥-可撤性義歯-14)> |
14. | 老化の身体的,精神的及び心理的特徴を説明できる. | <F-2-(6)-2)-1)> |
15. | 老化に伴う口腔諸組織の構造と機能の変化を説明できる. | <F-2-(6)-2)-2)> |
16. | 高齢者に多く見られる疾患を説明できる. | <F-2-(6)-2)-3)> |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 全部床義歯学 | 概説 | 欠損補綴と無歯顎者の動態,全部床義歯の概要,構成要素 | 市川 | 1,4,7,14-16 |
2. | 〃 | 〃 | 全部床義歯に必要な解剖学・生理学 | 〃 | 1,7,14-16 |
3. | 〃 | 診査・診断 | 全部床義歯のための診査,診断,前処置 | 〃 | 〃 |
4. | 〃 | 印象採得 | 印象採得概論(印象理論,印象に必要な解剖を含む) | 永尾 | 5 |
5. | 〃 | 〃 | 印象採得各論(ダイナミック印象含む,作業用模型作製まで) | 〃 | 〃 |
6. | 〃 | 咬合採得 | 咬合採得概論(口腔機能,下顎運動含む) | 〃 | 8,9 |
7. | 〃 | 〃 | 咬合採得各論 | 〃 | 〃 |
8. | 〃 | 〃 | 咬合器とフェースボウ(咬合器装着,顆路測定含む) | 〃 | 〃 |
9. | 〃 | 人工歯の選択 | 人工歯の選択(人工歯の種類,選択基準,前歯部の排列) | 〃 | 10 |
10. | 〃 | 人工歯排列 | 排列方法 | 〃 | 6 |
11. | 〃 | 〃 | 咬合様式(主として臼歯部排列) | 〃 | 〃 |
12. | 〃 | 蝋義歯試適 | 歯肉形成と蝋義歯試適(咬座印象,チェックバイトにもふれる) | 本釜 | 5 |
13. | 〃 | 重合,研磨 | レジン重合から研摩,咬合調整 | 長尾 | 10,11 |
14. | 〃 | 義歯装着 | 義歯装着,患者教育,術後管理,リライニング | 友竹 | 12,13 |
15. | 〃 | 修理,特殊義歯 | 義歯修理,特殊義歯(暫間,移行,即時義歯),金属床,オーバーデンチャー | 〃 | 2-4 |
成績評価の方法
全部床義歯学について筆記試験を行い,評価する.
テスト(100点満点)で60点以上を合格とする.出欠席状況も考慮する.
再試験
行う
教科書,プリント,参考書
参考書:全部床義歯補綴学 第3版,医歯薬出版,1998
参考書:床義歯学 第2版,クインテッセンス出版,1995
参考書:標準補綴学総論 コンプリートデンチャー 第1版,医学書院,1990
WEBページ
連絡先
市川(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 再生修復医歯学部門·顎口腔再建医学講座·口腔顎顔面補綴学分野教授室, 088-633-7346, ichi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金17:00∼18:00)
永尾(口腔顎顔面補綴学, 088-633-9129, kan@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金17:00∼18:00/2F1補綴・第4研究室)
友竹(tomotake@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金17:00∼18:00/2F1補綴・資料室/633-7347)
本釜(hongama@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金17:00∼18:00/2F1補綴・第4研究室/633-9129)
長尾(ndaisuke@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金17:00∼18:00/2F1補綴・第3研究室/633-7347)