2010年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [選択] 3年(前期)

2010年度 薬学部 創製薬科学科 学部課程 創製薬科学科 — [選択] 3年(前期)

無機化学

Inorganic Chemistry

准教授・植野 哲

1単位

形態

講義

目的

無機化学の理解の基礎となる波動方程式や,周期律の原理をその基盤となる量子化学的,物理化学的な観点から理解する事を目的とする.

概要

原子および分子について量子化学的,物理化学的な観点から化学結合論を学習し,波動方程式の基礎と周期律の原理を修得する.これらの知識をもとに,各種の化学結合,結晶,分子間力,結合距離と結合エネルギー,電気陰性度,金属錯体と配位子場の理論等を理解する.さらに,生体関連分子と無機金属の関係,局方収載無機医薬品についても学ぶ.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラムC-4-(1) 無機化合物,錯体を含む

キーワード

典型元素,遷移元素,錯体

先行科目

物理化学1

注意

化学の中でも,もっとも基礎となる原子構造(核外電子の配置や周期律等)についての理解を深め,薬物の性質,薬物と体との関係の理解の基礎を固めよう.

目標

1.原子・分子
  1. 電磁波の性質および物質との相互作用を説明できる.
  2. 分子の振動,回転,電子遷移について説明できる.
  3. スピンとその磁気共鳴について説明できる.
  4. 分子の分極と双極子モーメントについて説明できる.
2.化学結合
  1. 化学結合の成り立ちについて説明できる.
  2. 軌道の混成について説明できる.
  3. 分子軌道の基本概念を説明できる.
  4. 共役や共鳴の概念を説明できる.
3.分子間相互作用
  1. 静電相互作用について例を挙げて説明できる.
  2. ファンでルワールス力について例を挙げて説明できる.
  3. 双極子間相互作用について例を挙げて説明できる.
  4. 分散力について例を挙げて説明できる.
  5. 水素結合について例を挙げて説明できる.
  6. 電荷移動について例を挙げて説明できる.
  7. 疎水性相互作用について例を挙げて説明できる.
4.無機化合物
  1. 代表的な典型元素を列挙し,その特徴を説明できる.
  2. 代表的な遷移元素を列挙し,その特徴を説明できる.
  3. 窒素酸化物の名称,構造,性質を列挙できる.
  4. イオウ,リン,ハロげンの酸化物,オキソ化合物の名称,構造,性質を列挙できる.
  5. 代表的な無機医薬品を列挙できる.
5.錯体
  1. 代表的な錯体の名称,構造,基本的性質を説明できる.
  2. 配位結合を説明できる.
  3. 代表的なドナー原子,配位基,キレート試薬を列挙できる.
  4. 錯体の安定度定数について説明できる.
  5. 錯体の安定性に与える配位子の構造的要素(キレート効果)について説明できる.
  6. 錯体の反応性について説明できる.
  7. 医薬品として用いられる代表的な錯体を列挙できる.

計画

1.授業ガイダンス
2.原子・分子
3.化学結合
4.分子間相互作用
5.典型元素 1
6.典型元素 2
7.典型元素 3
8.典型元素 4
9.遷移元素 1
10.遷移元素 2
11.遷移元素 3
12.遷移元素 4
13.錯体
14.無機医薬品
15.総復習
16.定期試験

評価

確認問題(20%),学期末試験(40%),授業への取り組み状況 (40%)などを元に総合的に評価する(ただし,評価割合の目安は 括弧内パーセントである)

再評価

実施する.

教科書

平尾一之 田中勝久 中平 敦 著「無機化学 その現代的アプローチ」( 東京化学同人) を教科書として使う.
八木康一 編著「ライフサイエンス系の無機化学」(三共出版)を参考書として使う.

連絡先

(研究室)薬学部・製剤設計薬学研究室(本館5階)
(Eメールアドレス)sueno@ph.tokushima-u.ac.jp
オフィスアワー: 講義開催曜日の12:00-13:00