病理学
Pathology
1単位
形態
講義
目的
病理学は病気の原因や発生機構の解明をし,病気における形態と機能の変化を明らかにすることによって,病気の本態を究明する学問である.したがって病理学は病気の科学として,臨床医学ときわめて密接に結びついているとともにその関連する領域は,基礎医学から予防医学までひろく医学全般に及ぶものである.
具体的には外科病理診断や病理解剖を通じて医療に関わっている.病理学では形態学的に疾患を把握する手法が使われる.汎用のヘマトキシリン・エオジン染色や目的に合わせた特殊染色,免疫組織化学を行った組織材料は光学顕微鏡,電子顕微鏡や蛍光顕微鏡で観察され,病変の原因や成り立ちが明らかにされる.
病理学総論では基本的病変とその成立機序を,各論では臓器別に個々の疾患についてその原因,発生機構,形態学的変化(肉眼的および顕微鏡的見所)を理解し,その上で疾患を統合的に把握する.また,形態学的検査の手法を理解する.
カリキュラム関連
薬学モデル・コアカリキュラム範囲外
目標
| 1. | 病理学総論
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| 2. | 病理学各論
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計画
| 1. | 代謝障害・全身的疾患 |
| 2. | 循環障害・循環器疾患 |
| 3. | 消化管疾患 |
| 4. | 感覚器疾患 |
| 5. | 血液疾患 |
| 6. | 骨軟部・関節疾患 |
| 7. | アレルギー・免疫異常 |
| 8. | 炎症総論・呼吸器疾患 |
| 9. | 腫瘍総論 |
| 10. | 皮膚疾患 |
| 11. | 泌尿器疾患 |
| 12. | 内分泌疾患 |
| 13. | 胆・肝・膵疾患 |
| 14. | 乳腺・婦人科領域疾患 |
| 15. | 神経系疾患 |
| 16. | 定期試験 |
評価
筆記試験
再評価
必要があれば行う.
教科書
教科書は特に指定しない. 例; 「カラーで学べる病理学」(ヌーヴェルヒロカワ), 「基礎病理学」(廣川書店),「シンプル病理学」(南江堂),「入門病理学」(南山堂),「やさしい臨床病理学」(南山堂)など.
連絡先
(研究室)医学部基礎B棟1階
- オフィスアワー: 指定しない.
備考
偶数年度開講