2010年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [必修] 4年(前期)

社会薬学2

Social Pharmacy 2

准教授・東 満美

1単位

形態

講義

目的

コミュニティーファーマシー(地域薬局)のあり方と業務を理解するために,薬局の役割や業務内容,医薬分業の意義,セルフメディケーションなどに関する基本的知識を修得する.この知識を基に,それらを活用するための基本的態度や技能を薬局実務実習において研修する.

概要

地域薬局の役割と医薬分業について学び,薬局の業務運営とOTC 薬などによるセルフメディケーションについても学ぶ.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラムC-18-(3) に相当

注意

薬局薬剤師は処方せん調剤のみならず,地域住民の在宅医療・介護,日常健康管理,生活習慣病予防,セルフメディケーションなどに関与することができます.したがって薬局には地域の総合健康相談窓口となることが求められています.このような地域薬局,地域薬剤師の役割と活動を一緒に考えてみましょう.

目標

1.地域薬局の役割
  1. 地域薬局の役割を列挙できる.
  2. 在宅医療および居宅介護における薬局と薬剤師の役割を説明できる.
  3. 学校薬剤師の役割を説明できる.
2.医薬分業
  1. 医薬分業のしくみと意義を説明できる.
3.薬局の業務運営
  1. 保険薬剤師療養担当規則および保険医療養担当規則を概説できる.
4.OTC 薬・セルフメディケーション
  1. 主な一般用医薬品(OTC 薬)を列挙し,使用目的を説明できる.
  2. 漢方薬,生活改善薬,サプリメント,保健機能食品について概説できる.

計画

1.授業ガイダンスおよび医薬分業
2.医薬分業のしくみと意義
3.保険薬局と調剤報酬
4.薬局の業務運営と療養担当規則
5.地域薬局の役割とかかりつけ薬局
6.在宅医療と居宅介護
7.セルフメディケーション
8.医薬品と流通
9.改正薬事法と一般用医薬品販売制度
10.健康と薬局アイテム
11.副作用の報告と救済
12.学校薬剤師
13.一般用医薬品(OTC 薬)(1)
14.一般用医薬品(OTC 薬)(2)
15.薬剤師の社会活動

評価

期末試験および授業時間内に実施する小テストなどに出席状況や受講態度を加味し,総合的に評価する.

再評価

実施する.

教科書

特に指定しないが,必要に応じて参考書を紹介し,資料などを配布する.

連絡先

東(088-633-7835, azuma@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時