臨床心理学
Clinical Psychology
形態
講義
授業目的
臨床心理学の理論と実際の基礎を学習することを目標とする.
授業概要
他者の気持ちを理解し,共感し,自分の気持ち,考えを伝える能力は,患者,他職種とのコミュニケーションの上で,非常に重要である.また,今日,心の問題の成り立ちを理解し,その改善を考える上で,生物学的・薬理学的理解のみならず心理学的理解が必要であることは言うまでもない.さらに,心の問題やストレスから口腔の問題を持つ患者が増えている.そこで,本講義では,心の問題を扱う臨床心理学の理論と実際の基礎を概説する.具体的には,臨床心理学の対象となる問題,査定方法,代表的な介入技法を概説する.
授業方法
講義型式
ビデオなどを用いて,臨床心理学の理論と実際の基礎を学ぶ.
授業場所
火曜2時限 大講義室
注意事項
本講義は,歯学部と薬学部との合同講義である.私語厳禁(他の受講生に迷惑).授業開始時に出席・質問票を配布する.以降の遅刻者は欠席者とみなす.出席・質問票には,必ずコメントを書く(コメントの無い者も欠席扱い).なお,第8,11,14回目は金曜7講時,9,12,15回目は金曜8講時に行う予定である.
到達目標
1. | 臨床心理学の理論と実際の基礎を理解する |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 担当 |
---|---|---|---|
1. | 臨床心理学とその対象(不安障害など) | 佐藤 | |
2. | 臨床心理学における測定方法I(質問紙法,作業検査法など) | 福森 | |
3. | 臨床心理学における測定方法II(バウム・テスト,神経心理学的検査など) | 原 | |
4. | 無意識を重視する心理療法(催眠療法,精神分析,分析心理学) | 〃 | |
5. | すべての心理療法の基礎 | クライエント中心療法 | 〃 |
6. | 発達障害とその支援 | 〃 | |
7. | 行動療法,認知療法,認知行動療法 | 系統的脱感作法,オペラント技法など | 佐藤 |
8. | 外傷経験時の心理的問題とその支援 | 概説 | 内海 |
9. | 外傷後ストレス障害への心理療法 | 持続エクスポージャー法を中心に | 〃 |
10. | 青年期における臨床心理学的問題 | 福森 | |
11. | 災害時の歯科医療と支援の基本 | 子どもを中心に | 内海 |
12. | 遊戯療法 | 虐待,外傷後ストレス障害との関連において | 〃 |
13. | 歯科心身症に対する認知行動療法 | 佐藤 | |
14. | 臨床心理学的コミュニケーション総説I(非言語的コミュニケーション) | 福森 | |
15. | 臨床心理学的コミュニケーション総説II(言語的コミュニケーション) | 〃 | |
16. | 試験 | 佐藤 |
成績評価の方法
評価は筆記試験により行う.100点満点で60点以上のものを合格とする.
再試験
行わない.
教科書,プリント,参考書
教科書:使用しない.
参考書:適宜,紹介する.
WEBページ
連絡先
satoken@ias.tokushima-u.ac.jp