薬理学A・B 講義
Pharmacology
形態
講義
授業目的
薬物および生理活性物質の作用の基本的メカニズムを理解し,疾患の治療や予防に適する薬物を選択する能力を身につける.
授業概要
薬物と生体の相互作用の結果おこる現象や作用機序について,個体レベル,細胞レベルおよび分子レベルで学ぶ.
授業テーマ
薬物と生体の相互作用を生化学的・生理学的基礎から理解する.
授業方法
講義(プリント, スライド)
授業場所
第3講義室
注意事項
試験は学生便覧の歯学部規則を満たしている者に対して行う.
到達目標(<>はコアカリ対応)
1. | 薬物療法を説明できる. | <D-5-(2)-1)> |
2. | 薬物作用の基本的形式と分類を述べることができる. | <D-5-(2)-2)> |
3. | 主な薬物の作用点および作用機序を説明できる. | <D-5-(2)-3)> |
4. | 生体内の情報伝達のメカニズムを説明できる. | <D-5-(2)-3)> |
5. | 細胞内の情報伝達のメカニズムを説明できる. | <D-5-(2)-3)> |
6. | 薬理作用を規定する要因(用量と反応,感受性)を説明できる. | <D-5-(2)-4)> |
7. | 薬物の連用の影響(薬物耐性,蓄積および薬物依存)を説明できる. | <D-5-(2)-5)> |
8. | 薬物の併用(協力作用,拮抗作用,相互作用)を説明できる. | <D-5-(2)-6)> |
9. | 薬物の適用方法の種類とその特徴を説明できる. | <D-5-(3)-1)> |
10. | 薬物動態(吸収,分布,代謝,排泄)を説明できる. | <D-5-(3)-2)> |
11. | 主な薬物の有害作用を述べることができる. | <D-5-(4)-1)> |
12. | 医薬品の分類を説明できる. | <D-5-(1)-1)> |
13. | 毒薬,劇薬および麻薬等の表示と保管を説明できる. | <D-5-(1)-2)> |
14. | 日本薬局方を説明できる. | <D-5-(1)-3)> |
15. | 末梢神経系における細胞間情報伝達について知り,その興奮・抑制をきたす薬物について作用メカニズムを説明できる. | <D-5-(2)-3)> |
16. | 中枢神経系における細胞間情報伝達について知り,その興奮・抑制をきたす薬物について作用メカニズムを説明できる. | <D-5-(2)-3)> |
17. | オータコイドの生理・病理について知り,受容体拮抗薬・合成阻害薬の作用点・作用メカニズムを理解する. | <D-5-(2)-3)> |
18. | 循環のメカニズム・生理について知り,心臓,動脈,静脈の経路ごとの特徴を把握し,それぞれ興奮・抑制をきたす薬物を理解する. | <D-5-(2)-3)> |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 薬理学総論 | 薬理学概念 | 薬理学の歴史,薬理学の分類,薬理学の領域 | 吉本 | 1 |
2-3. | 〃 | 薬理作用と作用機序 | 薬物作用の種類,薬物の作用点と選択性,受容体を介する薬物の作用,受容体を介さない薬物の作用,薬物の化学構造と薬物活性 | 〃 | 2,3 |
4-6. | 〃 | 受容体と細胞内情報伝達系 | 受容体の構造と種類,受容体と細胞内情報伝達系, 細胞内情報伝達系 | 岩田 | 4,5 |
7-10. | 〃 | 薬理作用を規定する要因 | 用量と反応,生体の感受性,薬物アレルギー薬物の蓄積・耐性・依存,薬物の併用と相互作用,薬物側の因子(bioavailability) | 吉本 石川 | 6,7 |
11-13. | 〃 | 薬物動態 | 薬物の適用方法,薬物の生体膜通過,吸収,薬物の血中動態,分布,代謝,排泄 | 石川 | 8,9,10 |
14. | 〃 | 薬物の副作用 | 副作用,有害作用 | 吉本 | 11 |
15-16. | 〃 | 臨床薬理学の概要 | 医薬品とその開発,日本薬局方,処方の実際,薬物適用上の注意 | 〃 | 12,13,14 |
17-21. | 薬理学各論 | 末梢神経作用薬 | コリン作動性薬物,コリン作動性効果遮断薬,アドレナリン作動性薬物,アドレナリン作動性効果遮断薬,アドレナリン作動性ニューロン遮断薬,神経節に作用する薬物,神経筋接合部に作用する薬物 | 石川 | 15 |
22-25. | 〃 | 中枢神経系に作用する薬物 | 全身麻酔薬,催眠薬,鎮静薬,アルコール類,抗痙攣薬,向精神薬,脳代謝賦活薬,中枢性筋弛緩薬,中枢神経興奮薬,LSD, マリファナ等 | 吉本 | 16 |
26-27. | 〃 | オータコイド | ヒスタミン,セロトニン,アンギオテンシン,キニン,エイコサノイド | 福井 | 17 |
28-30. | 〃 | 循環系作用薬 | 強心薬,抗不整脈薬,抗狭心症薬,降圧薬 | 吉本 中屋 | 18 |
成績評価の方法
評価は筆記試験により行う. 試験は3年次前期試験期間中に実施する.
100点満点で60点以上のものを合格とする.
再試験
行う.
教科書,プリント,参考書
プリント:必要に応じてプリントを配付する.
参考書:歯科薬理学,第5版,2005年(医歯薬出版)
参考書:現代歯科薬理学,第4版,2005年(医歯薬出版)
参考書:New 薬理学,第5版,2007年(南江堂)
参考書:臨床薬理学,第2版,2003年(医学書院)
参考書:カラー図解 これならわかる薬理学,2006年(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
WEBページ
連絡先
吉本(088-633-9123, yoshimot@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金 16:00-18:00/5F 分子薬理学・教授室)
石川(088-633-7332, isikawa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金 16:00-18:00/5F 分子薬理学・准教授室)
水澤(分子薬理学, 088-633-9137, mizusawa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金 16:00-18:00/5F 分子薬理学・第4研究室)
岩田(088-633-9137, iwatakeo@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金 16:00-18:00/5F 分子薬理学・第4研究室)