解剖学(2)C 講義
Anatomy(2)
教授・羽地 達次
1単位
形態
講義
授業目的
2年次後期で学習した一般組織学についての知識を基盤にし,歯と口腔及びその周辺組織の正常な構造を顕微鏡レベルで理解し,それに関連する発生学を学ぶ.
授業概要
歯と口腔及びその周辺組織が,どのような細胞と組織から成り立ち,お互いにどのように関連して機能しているかを教授する.
授業テーマ
歯と口腔の正常な構造と機能,その発生過程と相互関係を理解する.
授業場所
第2講義室
注意事項
講義は毎回出席し,ノートをとること.講義内容に関する質問はオフィスアワーに受けるが,緊急の場合はこの限りではない.
到達目標(<>はコアカリ対応)
1. | 個体発生と器官発生を概説できる. | <D-2-(2)-1)> |
2. | 味覚器の構造と機能を説明できる. | <D-2-(3)-感覚器系-4)> |
3. | 歯の発生·発育と歯の交換の過程を説明できる. | <F-2-(4)-1)-1)> |
4. | 歯の硬組織の構造と機能を説明できる. | <F-2-(4)-1)-3)> |
5. | 歯髄の構造と機能を説明できる. | <F-2-(4)-1)-4)> |
6. | 歯周組織の発生,構造及び機能を説明できる. | <F-2-(4)-1)-5)> |
7. | 皮膚と粘膜の基本構造と機能を説明できる. | <D-2-(3)皮膚·粘膜> |
8. | 口腔粘膜の特徴を説明できる. | <F-2-(3)-1)> |
9. | 舌の構造と機能を説明できる. | <F-2-(3)-2)> |
10. | 唾液線の構造と機能を説明できる. | <F-2-(3)-5)> |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 口腔組織学総論,エナメル質(1) | エナメル質の特性 | エナメル小柱,レッチウス条 | 羽地 | 4 |
2. | エナメル質(2) | エナメル質の特性 組織学的構造 | ハンターシュレーゲル条,エナメル葉,エナメル叢,エナメル紡錘 | 〃 | 〃 |
3. | 象牙質 | 象牙質の特性 組織学的構造 象牙質の成長線 | 象牙細管,原生象牙質,第二象牙質,修復象牙質,象牙質の石灰化,エブネル線 | 〃 | 〃 |
4. | 歯 髄 | 歯髄の特性 組織学的構造 | 象牙芽細胞,歯髄細胞,歯冠歯髄 表層の構造,血管と神経,象牙粒 | 〃 | 5 |
5. | セメント質 | セメント質の特性 組織学的構造 | 無細胞セメント質,有細胞セメント質 | 〃 | 4 |
6. | 顔面と口腔の発生 | 顔面組織の起源 | 一次口蓋,二次口蓋 | 〃 | 1 |
7. | 歯の発生と成長(1) | 発生の初期 | 歯堤,唇溝堤,蕾状期歯胚 | 〃 | 3 |
8. | 歯の発生と成長(2) | 発生の後期 | 帽状期歯胚,鐘状期歯胚 | 〃 | 〃 |
9. | 歯周組織 (1) | 歯根膜の特性と組織学的構造 | シャーピー線維,歯根膜細胞,脈管神経隙 | 〃 | 6 |
10. | 歯周組織 (2) | 歯槽骨の特性と組織学的構造 | 骨芽細胞,破骨細胞,束状骨,層板骨,支持歯槽骨,歯の生理的移動 | 〃 | 〃 |
11. | 口腔粘膜 (1) | 被覆粘膜 | 口唇,軟口蓋 | 〃 | 7 8 |
12. | 口腔粘膜 (2) | 咀嚼粘膜 | 硬口蓋,歯肉 | 〃 | 〃 |
13. | 口腔粘膜 (3) | 特殊粘膜 | 舌乳頭,味蕾,エブネル腺 | 〃 | 2 8 9 |
14. | 口腔粘膜 (4) | 扁桃 | 舌扁桃,口蓋扁桃 | 〃 | 8 |
15. | 唾液線 | 大唾液腺,小唾液線 | 耳下腺,顎下腺,舌下腺 | 〃 | 10 |
成績評価の方法
3年次前期試験期間中に筆記試験を行い,成績が100点満点で60点以上の者を合格とする.
再試験
行う.
教科書,プリント,参考書
Ten Cate 口腔組織学 第6版, 川崎堅三監訳,医歯薬出版,2006
カラーアトラス口腔組織発生学 第3版, 川崎堅三他編,わかば出版,2009
WEBページ
連絡先
羽地(088-633-7321, tat-hane@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月∼金 17:00-18:00/4F 口腔解剖第二・教授室)