英米言語研究I (その1)
肩書不明・井上 永幸
2単位
目的
この講義では,日常生活の身近な例を使って,英語の意味と形について考えてゆく.「明かりをつける」という意味のturn on the lightとturn the light onはどう違うのか.the lightを代名詞にしてitにするとなぜturn it onのようにturnとonにはさまれるのか.John has many books.はなぜ不自然か.happen,occur,take placeはどこが違うか.常に「なぜ」考える姿勢で,複数の表現形式と意味の関係を考察してゆく.その際,適宜コンピュータを使ったコーパス言語学の手法を援用する.
概要
現代英語の文法·語法研究
キーワード
英語学,英語語法研究,コーパス言語学,辞書学
注意
(1) 常に自分から問題点を探求する態度で望んでもらいたい.学生諸君の新鮮でユニークな発想を期待している.(2) 後期の授業は前期の授業の内容を前提としているので,まず前期を受講し,その後で後期を受講することが望ましい.
目標
1. | 現代英語の文法·語法研究に必要な基礎知識を身につけること. |
計画
1. | 講義概要説明 |
2. | 文体と使用域 |
3. | 慣用句とコロケーション |
4. | 語順と話し手·書き手の意図(1) |
5. | 語順と話し手·書き手の意図(2) |
6. | 有標性 |
7. | 反意語と否定(1) |
8. | 反意語と否定(2) |
9. | 直示 |
10. | 指向性(1) |
11. | 指向性(2) |
12. | 時制と相 |
13. | 動詞の相(1) |
14. | 動詞の相(2) |
15. | 総括授業 |
評価
授業参加及び試験による.
再評価
行わない.
教科書
井上永幸·赤野一郎 編 (2007)『ウィズダム英和辞典』第2版.三省堂.
※適宜,プリントも配布.
参考資料
齊藤俊雄·中村純作·赤野一郎 編 (2005)『英語コーパス言語学 ─基礎と実践─ 【改訂新版】』研究社.
※最初の授業で,参考文献一覧表を配布.
連絡先
- オフィスアワー: 毎週 水曜日 14:35-16:05 井上研究室(総合科学部1号館3階),e-mail:inoue@ias.tokushima-u.ac.jp