化学環境制御論
准教授・山本 裕史
2単位
目的
環境中における化学物質の安全性に着目し,公害問題や地球環境問題について学ぶ.また,環境リスクの考え方の重要性を理解するとともに,化学物質の安全性評価・管理手法の基礎,実際の地域・地球環境問題に対する方策について受講者自らの価値観で考え,行動できるようにする.
概要
公害と地球環境問題,水·大気·土壌·生体中の化学物質汚染について,最新のデータを客観的に提示する.これらを理解した上で,生態系の保全や環境リスク評価・管理,循環型社会やライフサイクルアセスメント,資源・エネルギー問題について考える.
キーワード
地球環境問題,環境汚染物質,環境化学,環境科学,循環型社会
先行科目
現代化学の世界,物質科学の基礎III,物質科学基礎実験III
関連科目
注意
宿題・レポートの提出,出席が評価のかなり部分を占めます.遅れないように出席してください.
目標
1. | 環境の構成要素とその量的関係や動的挙動を正しく理解する |
2. | 最新のデータの提示により,受講者自らが科学的裏づけを持って考え,行動できるようにする |
計画
1. | シラバスの説明,化学環境学と現代の環境問題(公害問題と現在の環境問題) |
2. | 自然環境の現状(9つの地球環境問題と環境史) |
3. | 資源・エネルギーの現状(エネルギーと資源問題) |
4. | エネルギー資源確保のための化学技術 |
5. | 資源・エネルギーの現状(食糧と人口の問題) |
6. | 環境問題と化学(地球温暖化と大気保全) |
7. | 環境問題と化学(森林現象と砂漠化,海洋汚染,化学物質の管理等) |
8. | 中間試験 |
9. | ライフサイクルアセスメント(LCA) |
10. | 廃棄物処理とリサイクルの化学技術 |
11. | 化学物質のリスク評価と管理 |
12. | 環境化学技術 |
13. | グリーンケミストリー |
14. | 持続可能で豊かな社会へ向けて |
15. | 期末試験 |
16. | 総括授業 |
評価
宿題・レポート30%,出席20%,中間試験25%,期末試験25%
再評価
なし
教科書
「化学環境学」御園生誠(2007)裳華房
「新版環境工学∼持続可能な社会とその創造のために」住友恒ほか(2007)理工図書
連絡先
山本(総合科学部3号館 2N07, 7618, hiroshi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 後ほど案内する