2010年度 総合科学部 学部課程 新カリキュラム・学部共通科目 — [必修] 1年(前期)

基礎ゼミナールⅠ

准教授・樋口 直人

2単位

目的

総合科学部生としての基本的能力を身につける. 社会の重要問題を,自分(達)の頭で考える.考えた成果を実践的に批判しあって有意義なものとする. ワークショップを運営する技術を身につける.

概要

不妊治療,中絶,遺伝子操作,生命の選別など,「生殖と身体」に関わる現代的な問題を総合的に検討する.ただし,授業としての主要な関心は,「生殖と身体」の方にあるのではなく,「総合科学部生としての基本的能力を身につける」ことの方にある.すなわち,「生殖技術を考える」ことを通して,「現代社会」の複雑性を理解すること,そして,現代社会の複雑性に基づいた,的確な議論を,ワークショップをとおして,練り上げることを実践する.

注意

ゼミ形式で進めるので,無断欠席は厳禁.毎回出席して議論を積み上げることを前提とする.また,毎回関連する新聞記事を交代で紹介してもらうので,常に情報を収集する姿勢を持つこと.

目標

1.総合科学的に考えることができるようになる.ワークショップになじむ.

計画

1.全体ガイダンス.目標とプロセスの解説.
2.「生殖と身体」をめぐる全体的な構図の解説
3.テキスト購読
4. 〃
5. 〃
6.中間的整理,班分け
7.テキスト購読
8. 〃
9. 〃
10.ワークショップの進めかたの解説(ディベートの形式,判定の仕方など)
11.テキスト購読
12. 〃
13. 〃
14.ワークショップ1
15.ワークショップ2

評価

出席点.日常点.班別レポートの水準.これらを総合的に判断する.発表内容はとくに重視される.

再評価

再試験はない.

教科書

特定の一冊を読むのではなく,関連する論文や本の一章などを読むため,決められた教科書はない.

連絡先

樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)

備考

オフィスアワーは木曜日昼休み.