基礎ゼミナールⅠ
准教授・山城 考
2単位
目的
身近な植物の観察や調査を通じて,生物学を学ぶ上での基礎を身につけることを目標とする.具体的には,野生生物の調査法,データー解析,結果と考察のプレゼンテーション能力を習得させることを目標にしている.
概要
身近な植物の観察を通じて,植物の生活,形態,調査法について学習する.基本編では,植物の形態的特徴や種名の同定法について,主にルーペや顕微鏡による観察を中心に行う.応用編では,植物群落にみられる環境や生物同士の相互作用について解説し,照葉樹林の特徴を理解させる.さらに,植物個体の量的なデーターを扱う方法および植物群落の簡単な調査を行い,結果と考察について発表を行う.
キーワード
植物,自然観察,データー解析,植物群落
目標
1. | 野生生物の保全に関心を持たせる. |
計画
1. | 植物の特徴(根,茎,葉) |
2. | 押し葉標本の作製 |
3. | 花の形態と受粉様式 |
4. | 花の微細構造の観察 |
5. | 植物の名前を調べるこつ,覚えるこつ |
6. | 花と昆虫の相互作用 |
7. | 花蜜の量と濃度 |
8. | 果実の形態と散布 |
9. | 植物の形態の特徴に関するまとめ |
10. | 都市生態系の植物 |
11. | 照葉樹林の植物(城山) |
12. | 植物群落の定量的表現(植生調査法) |
13. | 海岸の植物 |
14. | 植物群落と環境に関するまとめ |
15. | 発表会 |
16. | 総括授業 |
評価
毎回の出席と授業に対する意欲により評価する
再評価
なし.
教科書
原嚢・福田泰二・西野栄生 共著 植物観察入門 培風館