基礎ゼミナールⅡ
准教授・荒武 達朗
2単位
目的
総論を参照のこと.
概要
この授業では,1930年代から40年代にかけての東アジアの人びとに目を向ける.周知の通り,この時期の日本は中国侵略を本格化させていった.その下で,普通の人びとは(いわば私たちのひいじいさん,ひいばあさんの世代の人びとは),何を考えていたのだろうか. 日本や中国や韓国のネットの世界では,過去の歴史問題をめぐり手段も言葉も選ばず互いを罵りあっている.このような非生産的な言い争いから一歩離れて,今一度,その当時の人びとの書き記した言葉を読み解いてみたい.
注意
総論を参照のこと.
目標
1. | 総論を参照のこと.なお当授業では体験型学習を一部採り入れている. |
計画
1. | ガイダンス 1930-40年代のアジアへ |
2. | ひいじいさん,ひいばあさんの時代を読む 小学校の作文から |
3. | ひいじいさん,ひいばあさんの時代を読む 青年期の日記や手紙 |
4. | その同世代のアジアの人びと 傀儡国家「満洲国」 |
5. | その同世代のアジアの人びと 日本統治下の台湾 |
6. | その同世代のアジアの人びと 日本統治下の朝鮮 |
7. | その同世代のアジアの人びと 日本と戦う中国の普通の人びと |
8. | ★ 土曜日あるいは日曜日に文化の森の徳島県立文書館を訪問することがある(1,2回).必ず参加すること. |
評価
授業態度を何よりも重視する.課題は粛々とこなすこと.睡眠や携帯電話の使用は許されない.ただ座って何も考えない態度は欠席と見なす.評価基準の99%はこれに準ずる.
再評価
なし.
教科書
適宜指示する.
参考資料
適宜指示する.
連絡先
荒武(2312, 088-656-7148, aratake@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 朝,一こま目の前が理想的である.午後は何かと多忙であり,まともに対応できないことが多い.