基礎ゼミナールⅡ
准教授・直井 義典
2単位
目的
社会科学を学ぶ際に要求される論理的思考力・表現力を高めることを目的とする.
概要
いかなる学問もそうであるが,特に社会科学は論理的な思考をもとに議論を構築している.そこで本演習では「論理」をテーマとして取り上げることとする. 前半は論理学のテキストをもとに,論理的な思考力・表現力を高める訓練を行う.論理学というと極めて難しいことのように感じられるが,接続詞の使い方などの日本語表現に関する問題から始める.毎週指定された報告者がレジュメを作成し,担当する部分の内容を説明の上,全員で設問に基づいて論理的な文章とはいかなるものであるかについて検討を加える. 後半は前半で学んだことを法学を素材として具体的に適用・分析することを試みる.法学の入門的文献・著名な判例などを素材とする予定だが,こちらの教材については参加者と相談の上で決定する.また,裁判の傍聴に行き,実際に論理的表現が用いられているのか検討をする.
キーワード
論理,論証,演繹,裁判,法学
注意
裁判傍聴については講義時間帯とは別の時間となる可能性が高いのでご容赦願いたい.
目標
1. | 社会科学的な思考力・表現力を身につけること |
2. | 本演習では,日本語の論理的文章を書く能力・プレゼンテーション能力を養成することを目的としている. |
計画
1. | イントロダクション |
2. | レジュメの作り方・図書資料の探し方 |
3. | 報告者による報告 |
4. | 裁判傍聴 |
5. | まとめ |
評価
出席点・報告内容・授業への取り組み・裁判傍聴レポートなどをもとに評価する.
再評価
行わない.
教科書
野矢茂樹『論理トレーニング 新版』(産業図書・2,310円)
参考資料
参加者の興味・関心に合わせて適宜紹介する.
連絡先
直井(naoi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 10時25分∼11時55分