基礎ゼミナールⅡ
教授・片岡 啓一
2単位
目的
J.S.バッハの音楽作品について,文献を購読することを通して極めて具体的なかたちで勉強する.そのことを通じてバッハの音楽に関する造詣を深め,又,音楽の本質に関する考察も行ってみたい.それと,同授業において学生に発表させたり意見交換を行わせたりして,学生の発表能力・コミュニケーション能力等を育成するように努めたい.(基本的なところでは,同授業は課題解決・探求型学習の性格を有している.)
概要
池辺晋一郎著:「バッハの音符たち」(音楽之友社)という書物を購読することによって,バッハの音楽に関する造詣を深め,音楽の本質についての考察も行う.併せて,受講学生の発表能力・コミュニケーション能力等を育成することにも努力する.同書は,作曲家の立場から極めて具体的なかたちでバッハの作品群について言及しており,楽譜も豊富に掲載されており,実際の授業においては,CD等を利用してできるだけ音楽鑑賞の時間を作るようにこころがけたい.
キーワード
J.S.バッハの音楽,音楽の本質,発表能力・コミュニケーション能力等の育成
注意
この授業は,平成21年度入学の学生のための学部共通科目の一つです.音楽に関して興味と関心のある学生さんであれば,どなたでも気楽に受講してください.先行科目・関連科目については具体的な科目名は書いていませんが,芸術分野・人文科目分野等の科目は,すべて該当すると考えていただいてかまいません.
目標
1. | バッハの音楽についての造詣を深め,音楽の本質について考察する.併せて,発表能力・コミュニケーション能力等を養う. |
2. | 本講義ではコミュニケーション能力を養成することを目的としています. |
計画
1. | 1週目 「G線上のアリア」・「ブランデンブルク協奏曲」について考察する. |
2. | 2週目 「ゴルトベルク変奏曲」・「シャコンヌ」について考察する. |
3. | 3週目 「ヴァイオリン協奏曲」・「トッカータとフーガ二短調」について考察する. |
4. | 4週目 「インヴェンション」・「音楽の捧げ物」について考察する. |
5. | 5週目 「平均律クラヴィーア曲集第1巻プレリュードロ短調」・「コーヒーカンタータ」について考察する. |
6. | 6週目 「トリオソナタ」・「シェメッリ讃美歌集」について考察する. |
7. | 7週目 「イタリア協奏曲」・「無伴奏チェロ組曲」について考察する. |
8. | 8週目 「管弦楽組曲」・「平均律クラヴイーア曲集第1巻」について考察する. |
9. | 9週目 「ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ」・「無伴奏フルートのためのパルティータ」について考察する. |
10. | 10週目 「主よ,人の望みの喜びよ」について考察する. |
11. | 11週目 「3台のチェンバロのための協奏曲」について考察する. |
12. | 12週目 「フランス組曲」について考察する. |
13. | 13週目 「マタイ受難曲」について考察する. |
14. | 14週目 「音楽の本質」について考察し,意見交換を行う. |
15. | 15週目 総括授業.これまでの授業内容全体について意見交換等を行う. |
評価
試験は行わず,レポートを提出することによって単位を出す.その際,出席状況や授業に取り組む姿勢等も,併せて総合的に評価する.
再評価
行わない.
教科書
池辺晋一郎著:「バッハの音符たち」(音楽之友社).(同書は教員サイドが必要部数を準備して,初回の授業の際に貸与し,最終回の授業終了後に返却してもらう方法をとる.)
連絡先
備考
オフィスアワーは後期・木曜日の昼休み.片岡研究室のメールアドレスは,kataoka@ias.tokushima-u.ac.jp.研究室の電話番号は,088-656-7161.同授業は,後期・金曜日・1-2講時にマルチメディアA棟1階の「音響スタジオ」にて開講する.具体的な授業計画の内容についてはできるだけ予定通りに実施したいと思っているが,少し予定とはずれることもあるので,その点はあらかじめご了承をお願いしたい.