2010年度 総合科学部 学部課程 新カリキュラム・学部共通科目 — [選択必修(A)] 1年(前期)

2010年度 総合科学部 学部課程 — 1年(前期)

大学と社会

教授・葭森 健介, 教授・中嶋 信, 教授・石川 榮作, 教授・大渕 朗, 教授・中川 秀幸

2単位

目的

大学が激動期にある今日,学生諸君が「大学の意義・役割」を理解し,大学の進むべき方向を自覚して,新しい大学への脱皮・再生に対して学生としてなすべきことを考え,大学生活のあり方を自覚することを目指す

概要

今年度は以下の3点を主題とする. ①総合科学部とはどんな学部か? 新構想型学部(総合科学部)は旧来型学部(文学部・理学部・経済部等)の教育の反省から戦後生まれ,発展してきた.その歴史を振り返ることにより総合科学部が他学部より優れている点も今後の課題も見えてくる.総合科学部の置かれている位置を理解し,卒業生の体験談も聞いて,総合科学部でどの様に学んだらよいのかを考えてもらう. ②大学の教育研究と社会の関係 総合科学部は地域社会に開かれた学部を目指している.そこで,一部専門家だけのものではなく誰にでも開かれた学問の場である総合科学部の社会的役割について,「地域社会で学ぶこと」および「学問の民主化」というテーマに従って外部講師も交え考えてもらう. ③大学生から社会人になるということ 大学は学校教育の最後の段階であり,卒業したら社会に出て行くことになる.学生から社会人になるとはどういうことなのか.卒業生や社会の第一線で活躍している方々を講師に招き,卒業後の進路やこれからの4年間の学習計画について考えてもらう.

キーワード

大学,総合科学,地域社会,学問の民主化,社会人,職業

注意

各講師の授業には全て参加し,レポートを提出すること.討論・発表への自発的参加が重要である.詳細な授業計画等はホームページに掲載する予定.

目標

1.大学の現実と課題を各自が理解し,大学における真摯な学び(広い教養と専門的力の養成)の重要性を自覚し,今後4年間の学習計画を立てる.

計画

1.授業の進め方について
2.総合科学部の長所・短所<葭森>
3.総合科学で地域社会を解く<中嶋>
4.高校の勉強と総合科学部での学び<中川尚:卒業生>
5.大学と地域社会のコラボレーション<中嶋>
6.子どもが育つ環境をつくる<伊勢達郎>
7.かつて掛け算は難解極まりなかった(民主化されていく算数)<大渕>
8.レポートの書き方,評価のされ方
9.読書の愉しみ<石川>
10.総合科学部から社会へ(大学生から社会人になるということ)<中川秀幸>
11.論理的に考えるのは楽しい<大渕>
12.大学と企業 企業が求める人材<北島久>
13.大学と企業 次代の若者へ<植田貴世子>
14.ネットワークと大学<森本哲史>
15.全体のまとめ

評価

評価は討論の参加度合い,レポートにより行う.

教科書

各講師よりその都度提示された書籍等は自発的に読んでレポートにまとめることが望ましい.

参考資料

授業中に配布

連絡先

葭森(アジア史研究室, 088-656-7156, yosimori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 12:30-13:30
中嶋(総合科学部1号館2218室, 088-656-7181, makoto@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 13:00-16:00
石川(088-656-7142, ishikawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 15:00-16:00
大渕(088-656-7297, ohbuchi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜 11:50-12:50
中川(3222, 088-656-7259, sea-hide@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日15:00-16:00(随時受け付ける)

備考

1.講義では適宜討論をはさみます.また,講師の講演順が替わることがあります.
2.汎用的技能修得科目の項目について
3.1.日本語の論理的文章を理解できる能力
4.2.日本語で論理的文章を書くことができる能力
5.3.コミュニケーション能力
6.4.プレゼンテーション能力
7.5.情報リテラシー