哲学思想基本研究IV (その2)
教授・石田 三千雄
2単位
目的
ヘーゲルの『法(権利)の哲学』を読みながら，市民社会や国家のあり方について考える．
概要
欲求の体系としての市民社会とはいったいどのような仕組みで成り立っているのか．社会における，司法活動，法律とはいかなるものであるのか．国家の制度とはいかなるものか．この授業ではこれらの問題を考える手がかりを，ヘーゲルの『法(権利)の哲学』に求め，現代の社会や国家のあり方について考える．
キーワード
ヘーゲル，市民社会，国家
注意
演習形式で授業を進めるので，演習時間毎に予習が不可欠である．学生諸君の積極的な準備と参加·発表を期待する．
目標
| 1. | 社会や国家とは何か，等について自分で考え，討論することができる． |
計画
| 1. | 1 ガイダンス |
| 2. | 2∼3 家族について(5):子供の教育 |
| 3. | 4∼5 家族について(6):家族の解体 |
| 4. | 6∼7 市民社会について(1):市民社会の概念 |
| 5. | 8∼9 市民社会について(2):特殊性と普遍性 |
| 6. | 10∼11 市民社会について(3):欲求の体系 |
| 7. | 12∼13 市民社会について(4):欲求の仕方と満足の仕方 |
| 8. | 14 市民社会について(5):欲求と手段 |
| 9. | 15 レポートの課題提示 |
| 10. | 16 総括授業 |
評価
毎回の出席状況，意見発表を基本に評価し，学期末に簡単なレポートを課す．
再評価
実施しない
教科書
授業の時に資料を配付する．
参考資料
ヘーゲル『法の哲学』II(中公クラシックス)
連絡先
石田(2328, 088-656-7147, mishida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜 14時∼15時