2010年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学部課程 — 2年

アジア思想研究II

教授・有馬 卓也

2単位

目的

アジア思想研究では,文学作品や思想書,或いは画像などを手がかりに,中国の思想·文化を様々なテーマから解明し理解していくことを主眼に於て講義を行っていく.そして,中国文化の基層に流れている様々なものを考えていきたい. 本年度は前漢初期における思想·文化の特質を,総合的に見ていく.歴史的には前代のの秦の始皇帝のから,項羽と劉邦の楚漢抗争期を経て,文帝·景帝,そして武帝へと至る約百年あまりの叙述となる.所謂思想的な問題のみにとらわれず,政治的な問題や不老不死·登仙といった文化的問題,或いはこの時代を取り上げた小説などにも言及しつつ,複合的な理解を試みる.

概要

前漢思想文化論―秦の始皇帝から前漢武帝へ

キーワード

諸子百家,反秦論,前漢思想

注意

本講義を受講するためにあらかじめ準備しておくことはない. 講義中の私語等は即刻退場を命じることがある.

目標

1.中国文化の基層をなすとも言える時代を理解し,あわせて人間の普遍的な理解を試み得る目をもつこと.

計画

1.ガイダンス
2.1,秦始皇帝―統一王朝の夢とその崩壊
3.2,前漢という国家が抱えていたもの
4.3,項羽と劉邦―楚漢抗争
5.4,劉邦·恵帝·呂后期の諸問題
6.5,文帝·景帝期の諸問題
7.6,武帝期の諸問題
8.まとめ

評価

出席点と最終回に行う試験を総合的(おおむね5·5の予定)に判断して評価する.欠席をする場合,あらかじめ連絡を入れること.連絡があった場合の欠席と無断欠席とでは評価が異なるので注意.詳細は第一回目の講義の時に連絡する.試験は持ち込み可とするが,知識を問うような問題は出さない.

再評価

行わない

教科書

毎回プリント(漢文)を配布するので特に教科書·参考書として指定するものはない.参考となる文献·小説については随時提示する.

連絡先

有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時

備考

隔年開講