人間形成論
准教授・山下 泰子
2単位
目的
本授業の目的は,(1)教育人間学の先駆者としてのTh.リットの著者「指導か放任か」を講読して,教育を成立させている諸条件及び教育関係の在り方について考察すると共に,(2)ランゲフェルドの<教育の人間学的考察>の
注意
【授業の内容と計画】に表示した(1),(2),(3)のうち,(1)については,講義の4,分の3,または(2),(3)については,残りの4分の1程度を当てる.
計画
1. | 本授業の目的は,(1)教育人間学の先駆者であるリットの「指導か放任か」を講読する. |
2. | (1) リットによれば,教師は一方では客観的精神の代表者であり,他方では生徒の心の代理 者である.生徒は,諸科学の意味内容と関連づけられて,初めて彼の陶治理想を個人 (性)的に形成することができる.そこで生徒固有の形成原理を承認したリットの教育関係 について考察する. |
3. | 次に,教育の人間学的考察の方法を習得するために, |
4. | (2) 自己と両親,教師,兄弟,友人あるいは地域社会との関係,中学·高校時代の理想的な 自己像の形成等の「私」の人間形成の過程を人間学的-現象学的に考察する方法を学ぶ. |
5. | (3) ランゲフェルドの教育人間学における教育関係や児童期の人間学的考察-特に個人( (性)的な意味付与-の特質と限界を明らかにして,思春期以降の青少年の人間的考察と教 育関係の在り方を考える. |
評価
esteem of report
再評価
yes
教科書
リット著 「教育の根本問題」石原鉄雄訳 明治図書
ランゲフェルド著 「教育の人間学的考察」和田修二訳 未来社
連絡先
山下(088-656-7193, yamashit@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: Teusday 14:20-15:20