2010年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学部課程 — 3年(後期)

地球環境システム実験I

准教授・沼子 千弥, 准教授・西山 賢一

2単位

目的

X線分析の技能を身に付け,粉末X線回折法によって造岩鉱物の同定も行う.地表環境下で生じる岩石の風化による物理的·力学的性質の変化について,室内実験ならびに野外実習を通じて学ぶ.また,空中写真判読法の基礎的事項を習得する.

概要

X線回折を利用した鉱物の同定(沼子),岩石の物理的性質の測定と地形解析(西山)

キーワード

岩石の物理的性質,地形図の読図,鉱物,X線回折

注意

野外実習は半日の予定です(西山).

目標

1.X線分析の技能を身に付け,主要な構成鉱物の同定を行うことができる.また,岩石の物理的·力学的性質を把握し,風化による物性の変化と,地形への現れ方の特徴を理解する.

計画

1.岩石の物理的性質の測定(1)
2.岩石の物理的性質の測定(2)
3.空中写真判読の実習(1)
4.空中写真判読の実習(2)
5.ボーリングコアの観察実習(1)
6.ボーリングコアの観察実習(2)
7.岩石の風化帯の野外観察実習(野外,半日)
8.鉱物の外観的特徴の観察
9.鉱物の物理的性質の測定(1)
10.鉱物の物理的性質の測定(2)
11.X線回折の原理
12.構造既知の物質のX線回折強度の計算
13.粉末X線回折測定の原理(1)
14.粉末X線回折測定の原理(2)
15.粉末X線回折法による測定
16.粉末X線回折データの解析

評価

実習への取り組み姿勢と,レポートを総合的に判断して評価する.

再評価

行わない.

教科書

西山:「災害地質学入門」(近未来社),「理学部学生と理学部出身者のための土木地質学」(斯文堂),「山崩れ・地すべりの力学」(筑波大学出版会)

連絡先

沼子(3202-2, 088-656-7265, numako@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日12時∼13時
西山(総科3号館2S05, 088-656-7239, nisiyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時∼13時