地理歴史科教育法
徳島県立文書館 非常勤講師・立石 恵嗣
2単位
目的
我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め,国際社会に主体的に生きる民主的,平和的な国家・社会の一員として必要な自覚と資質を養う. 1 地理的・歴史的なものの見方や考え方を養う. 2 グローバルな視点で考え,行動する能力や資質を養う. 3 各自が生きる地域を知り,地域の発展に貢献できる知識・能力・資質を養う. 4 生徒自らが地理歴史学習を,学び,考えることが出来る技術や指導力を養う.
概要
地理歴史教育の目的を把握し,学校現場の現状を理解しながら,特論においては地理・歴史学のポイントを考える.授業研究において個別の教材を考えながら具体的な事例研究をおこなう.その他,社会教育施設の見学や教員採用も想定しながら,授業を展開する.
キーワード
空間,時間,地理認識,歴史認識,世界の中の日本
注意
地理歴史科学習を通して激動する国際社会を読み解き,学校現場での生徒の興味・関心を引き出す工夫が望まれる.
目標
1. | 中学校・高等学校における力量ある地理・歴史科教員の育成をはかる |
2. | 地理・歴史という空間的・時間的思考力を培う |
3. | 地域を知り,地域の発展に貢献できる知識・能力・姿勢をつちかう |
計画
1. | 学習指導要領概説 -地歴教育のめざすもの- |
2. | 教育改革期の学校の現状 -今,学校現場では- |
3. | 特論① 地域学・地域史 -あらたな地域像の構築- |
4. | 特論② アーカイブスを考える -記録するということ- |
5. | 特論③ 古文書を読む -古文書入門- |
6. | 特論④ 写真を読む -歴史資料としての写真 |
7. | 特論⑤ 絵図・古地図を読む -歴史地理学- |
8. | 授業研究① 阿波和三盆糖 -阿波の糖業史- |
9. | 授業研究② 吉野川の治水と利水 -水との闘い- |
10. | 授業研究③ 北海道開拓と徳島 -北海道移住史- |
11. | 授業研究④ 近代の徳島市 -戦災で焼失した城下町徳島- |
12. | 授業研究⑤ 指導案の作成(実習) |
13. | 社会教育施設臨地見学 -文化の森(博物館・文書館)- |
14. | 教員採用① -教員採用試験に挑戦- |
15. | 教員採用② -模擬授業・模擬面接- |
評価
講義における発表や課題,ならびに試験の結果を併用して総合的に評価する.
教科書
学習指導要領,講義に必要な資料は毎時配布する
参考資料
講義のテーマにより適宜紹介する.
連絡先
立石(連絡先未登録)
桑原(088-656-7157, megumi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)