地誌学
教授・平井 松午
2単位
目的
伝統的生活空間である村落の成立は,土地開発の歴史と深く関連している.この授業では,日本および欧米等における土地開発の進展と村落の立地・特徴について代表的な事例を取り上げ,歴史地理学的・集落地理学的な視点から総観するものである.また,こうした事例を通じて,人間と自然との関わりや,東西文化の共通点や相違点についても論じていくことにしたい.
概要
日本および欧米の村落
キーワード
地理学,地誌学,村落
注意
この授業科目は,教員免許取得(中学校・社会/高校・地歴) のための科目でもある.旧カリキュラムの「日本地誌」もしくは「欧米地誌Ⅰ」の,いずれか1科目への読み替えが可能である.本授業では随時,OHP やパワーポイントなどを使用するが,ノートの取り方は各自が工夫すること.
目標
1. | 日本および欧米地域の村落・農村空間の成立過程について,時間的・空間的な展開の中で理解するとともに,地域的な差異の特徴について把握できるようになること. |
計画
1. | 村落の定義 |
2. | 村落の立地環境 |
3. | 村落の形態 |
4. | 古代日本の土地開発と条里制 |
5. | 古代日本の集落形態 |
6. | 中世起源の環濠集落と豪族屋敷村 |
7. | 散村地域の形成と展開 |
8. | 近世日本の新田開発 |
9. | 北海道の開発と殖民地区画 |
10. | 古代中国 ローマにおける方格地割 |
11. | ヨーロッパにおける集落形態 |
12. | 耕区制と三圃式農業 |
13. | 中世大開墾時代の開拓村 |
14. | 囲い込み運動と散居農場 |
15. | 北米フロンティアのタウンシップと散居農場 |
16. | 授業のまとめ |
評価
本授業は講義形式で行うが,授業中に数回行う小テストや課題,授業への取り組み状況などにもとづく平常点での評価と,期末試験(持ち込み不可) 結果による評価を併用して行う.
再評価
再試験はない.
教科書
とくに教科書は使用せず,必要な資料は随時配布する.中学校もしくは高校で使用した地図帳を準備しておくとよい.
連絡先
平井(2116, 088-656-7159, hirai@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 研究室 1号館中棟1階 火・金曜日12:00∼13:00
備考
本年度開講せず